全話の続き
13時、長男を無事にサマーキャンプに送り届けた
。
これから12日間は名実ともに独身生活（
集中型婚活Week）を味わえる。
15時48分発のストックホルム行き特急電車にのるためにスタバで『家政夫のナギサさん』を見てまったり時間をつぶしていた。
国全体がデジタル化されているため、不便極まりないが駅には駅員がいない。
全て電光掲示板に発着時間や遅延情報などが表示される。
『よしよし、今回は遅れてなさそうだ。
ストックホルム行き特急電車４番線ね。
』と何度も何度も確認した。
15時40分から４番線で待機。
定刻の15:48
こない
16:00
こっ・・・こない
電光掲示板を見るとストックホルム行き特急電車の表示が消えている
私の電車どこ行った？？？
４番線で待っている人に聞いてみた。
『15時48分発の特急電車、ストックホルム行き待ってます？来てないですよね？』
そこにいた見ず知らずの二人の男性。ダークくん（仮）とポトスくん（仮）
『ですよね。来てないですよね？駅員いないし、電光掲示板にも何ものってないし、どうしたんでしょうね』
しょうがないから3人でぽつりと、来るあてもない電車を待っていたのだった。
ま、この国の電車が定刻通りに来るわけがないから、きっと遅れてるんだろう。
にしても何分遅れるんだろう？電光掲示板には遅延情報がのってない。
で、何番線に来るんだろう？？あー駅員がいないってほんと、不便。
16時10分 電光掲示板には『16時48分発 快速ストックホルム行き ４番線から』という表示が現れた。
おいおい、これは私たちが待っている電車じゃないだろ。だって快速ってでてるもん。私の電車は特急だもん。
これはおかしいと思って国鉄に電話したところ、なんと
『あなたの電車は定刻より3分遅れて発車しました』という
つまり４番線以外から私たちの電車は発車していたのだった
一体どこから？？？
透明電車か！うちら3人みてないぞ！と言ったら
でも14名の乗客がその駅から乗車してます。見逃したのはあなたたち3人だけです、という
んなことあるのか？！
電光掲示板に遅延情報はなく、ホームにいた際に遅延のアナウンスもなかった。
一体、私がのるはずだった特急電車はこの駅のどこに入ってきたと言うのだろう。
どこから発車したと言うのだろう？！
駅員がいるわけではないので説明もままならぬまま途方にくれた3人。
ダークくん『It's not our fault anyway. 』←でた、責任転換。正論だけど
『次の快速に乗っちゃおうぜ』
私『え、でも満席
って出てるよ。その乗車券もってないよ』
ポトスくん『大丈夫。なんとかなるさ』←でたーーー。スウエーデン語で『デ・ローサ・セイ』という言葉がある。日本語に直すと「なんとかなるさ」私はその後４時間、なんとかならない状況下でこのセリフを10回は聞くことになるのである
つづく