「母が、亡くなりました」
友人から連絡がきたのが本日。
2年前の9月に昔から出入りしている女性同士の出会いサイトのチャットで知り合った年下の女の子。
お互いに恋人ができたけれどなんとなく趣味や嗜好が似通っていたので
会わないまま縁を感じてずっと連絡をして疑似恋愛のようなつかず離れずの関係を維持していた。
メッセージを通してリクエストを受けて写真を送ったり、恋人には見せられない刺激的なやりとりも少なからずある関係だった。
今年の5月ころからお母さんの調子が悪いと聞いていたので頑張って看病しているのだろうなと思った。
私の母も2年前に亡くなっているのでなんとなく状況は想像ができていたから話し相手になっていた。
ある時私がふらっと2丁目に飲みに行った。寂しかったから?暇だったから??忘れたけど。
「ゆきみさん、知ってるお店なんですか?気を付けてください」「心配です」
私は「大人なんだから大丈夫だよ」とはねのけた。何があっても自己責任だし、何があってもいいやとヤケになっていた。
ゆるゆる飲んで23時くらいにパスタを食べてたら新しいお客さんが来た。
サングラスでちょっとうるさい陽キャな感じ。話を聞いてると個々の常連さんぽい。
「あのパスタおいしそうーー」
「あ、食べてみます?食べかけでよければ。。おいしいですよ」
「えーありがとう。いただきます♪」
私の目の前で私のパスタに食いつくお姉さん。意外と若い?
「おいしいー!ありがとうございます♪」
それから、あのあたりのバー特有の「抱けるか抱けないか」という議論になったときにはもうお酒も回っていた。
「ゆきみさん、あの人(サングラスの陽キャ)抱けます??」と聞かれたので手招きしてそばに呼んでみたんだ。
近くに来たので座った状態で、ぎゅーーってした。
「全然抱ける」
これがすべての間違いの始まり。
彼女は「キスする?」と私の顔を見下ろし、酔った体温を私に預けた。
(続く)