【朝起きてまっ先に言う言葉】



〜小林正観さん

ありがとうの神様より〜


朝起きて、ベッドから降りる前に

「ありがとう、ありがとう、ありがとう、ありがとう…」
と100回言ったとします。

すると脳は、「不安定な状態」になります。

「ありがとう」を言いたくなるような
現象が起きているわけではないのに、
「どうして『ありがとう』なのか⁇」
が、わからないからです。

そして、合理的な理由や説明がないと不安定になって、
「ありがとう」の理由を探そうとします。


「天気がよくて、嬉しい」

「朝ご飯がおいしそうで、嬉しい」

「お味噌汁に豆腐が入っていて、嬉しい」と、
目にするものに対して、「ありがとう探し」をはじめます。

どうやら、
先に「ありがとう」を100個言っておくと、
「ありがとう」の現象がないのに、現象を一生懸命 探そうとするようです。

脳は
先に口にした言葉に対し、
不条理・不合理を認めず、
合理的な事実に当てはめて解釈しよう
とする働きがあります。

先に「ありがとう」と言ってしまうと、
その瞬間から、脳は「ありがとう」を探しはじめるようにできているそうです。


反対に、朝起きたときに、
「つらい」「悲しい」「苦しい」「つまらない」「嫌だ」
と20回言ったとします。

すると脳は、今度も合理的な理由を探しはじめます。

「どうして今日は雲ひとつないんだ。暑くてしかたないじゃないか」

「頼んでもいないのに、朝ご飯が用意されている」

「お味噌汁の具はどうして豆腐なんだ。ワカメのほうがいい」

と、あらゆるものに、
「つらい」「悲しい」「苦しい」「つまらない」「嫌だ」
の原因探しがはじまります。


「ありがとう」と言いたくなるような
現象が起きていなくても、
まず、「ありがとう」を言う。

すると、「ありがとう」を言った数だけ、
「ありがとう」の原因を探し出すことになります。

ということは、
一日中「ありがとう」と言っていれば、
脳はずっと「ありがとう探し」をするわけですから、
「ありがとう」
に 満ち溢れながら1日を過ごせるでしょう。



 実は、「神様」は、「喜ばれると嬉しい」というエネルギーだけの存在です。


 ゆえに宇宙では、
「その人がいつも言っている言葉」が「その人の好きな言葉だろう」と思って、
「もっとたくさん言わせて、喜ばせてあげたい」
という法則が働いています。

 仮に
「つらい、苦しい、悲しい、つまらない、嫌だ、嫌いだ、疲れた」と、
「不平不満、愚痴、泣き言、悪口、文句」や、
怨み言葉、憎しみ言葉、呪い言葉ばかりをいつも口に出して言っていたとします。
すると「神様」は、

「この人は、『つらい』とか『苦しい』という言葉が好きみたいだ」

と考えて、

「その言葉がそんなに好きなのなら、
その言葉を言いたくなるような現象を用意してあげよう」

という働きかけをはじめるらしいのです。
その人に嫌がらせをしているわけではありません。


「神様」に「感情」はありませんから、
ただ、
「日常的にいつも口に出している言葉を、たくさん言わせてあげよう」
と思うだけです。


「○○○になりたい」とか
「○○○がほしい」というように、
「なりたい状態」や
「手に入らない状態」を言い続けていると、
来年もまた「○○○○になりたい、○○○○がほしいと言い続ける状態」
を起こし続けてくれるらしいのです。


「神様」は「その人が発した言葉」
に反応して、
「その言葉を、また言いたくなる現象」を起こします。


 言ったことが叶うのではなく、
「言った言葉をまた言いたくなるように神様がセットするらしい」
というのが、私が掌握した「宇宙の法則」です。


「神様」は、「その人が好きな言葉を」を認識し、
「その人がまた言いたくなる」ように働きかけているだけです。

 であるならば、
「嬉しい、楽しい、幸せ、愛している、大好き、ありがとう、ついてる」といった
「喜びの言葉」(私はこれらの言葉を、七福神ならぬ「祝福神(しゅくふくじん)」と名付けています)
を口にしたほうが「得」です。

「ありがとう」を年間1万回言ったとします。
すると、「この人は、『ありがとう』を言うことが好きみたいだ」
と思った「神様」が、
「ありがとう」と言いたくなる現象を「来年も1万個降らせてくれる」らしい。


「神様」は、宇宙法則の番人です。
どんなときも「こうすると、こうなる」
「こうしないと、こうならない」という
「宇宙の法則」にのっとった働きかけをしています。

 人に罰を与えたり、祟(たた)ったりすることはなく、
「感情」も持たず、
あくまでも「法則」に従って、
「否定的な言葉を言う人には否定的な現象を、
肯定的な言葉を言う人には肯定的な現象を」
降らせているのです。