尾州家 河内本 源氏物語。
先日、大河ドラマの演目の話をしたけれど、私は殆んど大河ドラマを観ない。 特設コーナーを覗くのは単に棚歩きコースの一角であり「源氏物語」が私の読書範囲にあるからだ。 来年の演目も素通りしないだろうが、懐の財布は「古銭入れ」だけにしよう。
で、話は無沙汰中の古本買いである。 『尾州家河内本源氏物語』 の複製本と翻刻本を買った。 かねてより 「河内本」 には深い興味を持ちながら、諸般の事情で源氏物語から離れていた。 「日本の古本屋」で未開封の「複製本(日本古典文学会)」を見て発注し、届いた品物を見て驚喜万歳、美品どころか新品そのものだった。
品物を解(ホド)いて万歳三唱した後、すぐにその翻刻本(武蔵野書院)を発注した。
『名古屋市蓬左文庫蔵・尾州徳川家旧蔵・河内本 『源氏物語』全巻』を徳川黎明会複製本に基づいて影印複製。
上記の翻刻本 『尾州家河内本 源氏物語(全5冊揃)』(秋山虔・池田利夫編 武蔵野書院)。
『影印複製本』はくづし字なので読むのに難儀なのだが、秋山・池田編の『翻刻本』は岩波の体系本や新潮日本古典集成より読み易い気がする。 因みに 『影印複製本』には下記の新本が同梱されていた。
『尾州家河内本源氏物語 解題』(山岸徳平 財団法人 日本古典文学会)。
『河内本源氏物語 成立年譜攷』(池田利夫 財団法人 日本古典文学会)。
この『尾州家河内本』には更に『高精細オールカラー影印本』(八木書店 全10巻 税込 ¥308,000)があるのだが、「i Mac」 を購入した懐にはキツい値段なので見なかったことにした。
この 『高精細オールカラー影印本』は、余命宣告を受けた後の楽しみ(支え)としよう。