息子の軽度三角頭蓋の手術をしていただいた沖縄の先生からメールが届いた。

先生方が行っている軽度三角頭蓋の臨床研究に対する国の補助について、児童精神科学会なる団体が取消を求めているということだった。



この団体の声明は、本臨床は人体実験であり、ヘルシンキ宣言に反することから臨床を止めよという内容、また、本臨床を「自閉症の治療」という位置付けに持って行こうとしているように受け取れる。




声明について、内容が乱暴だ。沖縄の先生と実際に議論したわけでもないのに、こんな強気な内容の発言をされたら、手術受けた子供とその親も傷付くじゃないか。



この声明に対してどうすれば良いかはよく分からないので、何とも言えませんが、息子についてはこの手術を受けて良かったと言えるケースだと思っています。なので、この声明で手術を受けられなくなる子供が出ることは悲しいことだと思います。

ですので、この学会団体には批判するのではなく、沖縄の先生の臨床の進め方にもし問題があるのなら、その支援、議論を行って欲しいです。





息子の手術前と術後について触れたいと思います。

沖縄の先生からは息子が手術を受けるかどうかの判断一つの目安として、頭蓋骨の形と脳圧の話をされた。この手術は自閉症の治療ではなくて、脳の環境をリラックス(良く)させて脳の発達を促す手術ですと。

息子の頭は素人が見てもオニギリのように三角だったのですが、検査の結果、言語を司る側頭部を頭蓋骨が圧迫している。とのことから、夫婦で気が狂いそうなほど悩んだ末、脳内のリラックスと整形、そしてそれが息子の発語に繋がればとの思いから手術を受けることを親として決めました。



子供自身が手術をするかどうか選べたら息子はどうしたでしょうか。それは分かりませんが、息子の場合は、この手術を受けて良かったと思います。



手術前まで一言も喋らなかったのに、術後数日後に名前を呼んだら「あいっ!」と返事をしたのです。

これは手術の効果しか考えられないと思いました。



息子は2歳で手術を受けました。3歳で自閉症の診断が一応出ており、発達は普通の子の半年遅れとゆっくりと成長していますが、術後一年経ったあたりから二語文を言えるようになったり、歌を歌えるようになったりと、成長を感じています。手術を受けなかった息子と比べることは出来ませんが、「脳内のリラックスのための整形」を受けたことは間違ってないと思っています。



なお、整形の面で言えば、息子は頭の形が三角から丸みを帯びた形に変わり、整ったオデコになりました。あと、目の大きさが左右で違っていたものが、二重になって、目の大きさも同じになりました。その整形部分だけでも親としては手術して良かったと思います。しかしながら、手術痕(両側頭部を結ぶ痕)はかなり太く、将来本人が気にするかもしれないな、と思いますが、許してもらえるよう子供に手術のことを伝えたいと思います。