スーパーで1週間以上前に買ってきたバナナが、なかなか黄色くならない🍌

少し黄色になってきたが、まだまだ食べ頃でなく、ビニール袋を被せた🍌
最近、寒いからはてなマーク
*通常は3日程で食べ頃になる。

日本のバナナは緑色の状態でフィリピンなどから輸出され、日本の追熟倉庫で黄色く熟成されてからスーパーなどに並ぶ。
しかし、フィリピンでは緑色の状態でもスーパーや市場に並び、家で追熟して好みの状態で食べる。




緑色で買って来て、食べ頃まで待つ。




さて、この写真のバナナだが、日本で売られているキャベンディッシュバナナと品種が違うことにお気づきだろうかキョロキョロ


こちらが日本に輸入されている一般的なバナナで、先程の写真のものよりか、縦に長い🍌
どちらもフィリピン産バナナ🍌で、外国への輸出用のキャベンディッシュも、フィリピンのスーパーにも並んでいるが、ドールのシールが貼ってあり、値段は高い。

この輸出用のキャベンディッシュは、本来フィリピンの原種のバナナでなく、戦後に中南米から持ち込まれた品種である。

フィリピン原種で地元で人気のバナナは、最初に写真で紹介したラカタンバナナ🍌だ❤


8年前に初めてフィリピンに降り立ったとき、泊まったホテルのウェルカムフルーツのバナナが濃厚で美味し過ぎて、

「さすがバナナの国のバナナは一味違うラブ🍌」

と感動した。

当時は気づかなかったのだが、そもそも日本で食べているフィリピン産のバナナと、地元民が食べているバナナは品種が違ったので当たり前だ笑い泣き🍌

フィリピンには多くのバナナの種類が売られている。


そんなバナナ大国フィリピンから、日本は消費量の9割以上のバナナを輸入している。
しかし、こんなに種類があるのにも関わらず、なぜ美味しい原種のラカタンバナナでなく、味気ない外来種のキャベンディッシュばかりを日本は輸入しているのか?🍌

3年前、友人から

「東京の果物問屋との仲良くなったから、フィリピンからバナナをコンテナ単位で輸出する商売を出来ないか口笛

という相談があった。

そして、日本向けのバナナの大半を生産するミンダナオ島へ飛んだ。


現地での価格は当時1KG17ペソだった。
それが、マニラのスーパーでは1KG100ペソ程度になる。

日本に輸出する場合も同等だろう。
この時は東京の問屋がバナナの仕入れルートを切り替えるのが面倒で、輸出入の検疫なども調べるのが厄介そうという理由で商いにはならなかった。

このフィリピンのバナナビジネスと歴史について書かれた『バナナと日本人』という名著がある。


フィリピン関連の書物を乱読していた際に、ポチっていたのだが、なぜフィリピンが今こんなにも貧富の差があるのかという理由もこの本を読むことで、少し理解出来た。

歴史的な話から始まり、外国人はフィリピンの土地を購入できないのに、米国企業は1974年まで特殊なルールを駆使して、実質的に無料同然でバナナプランテーション農園用の土地を確保した。
日本人商社マンが美味しいラカタンバナナを日本へ輸出しようとしたものの、米国のパワーに負けて、前述の通り現地民が食べない外来種のキャベンディッシュバナナを生産し、日本へ輸出することになった。
いかに米国のグローバル企業がえげつないかということを批判した本だった。

戦後、フィリピンが米国から独立をした際に、日本や韓国、台湾では農地改革(日本では財閥解体まで)が行われたが、フィリピンではそれが行わず、旧地主層などに富と権力が集中したままになっている。
これは米軍のマッカーサーが、フィリピンで地主などフィリピン支配者層と組んで、不動産投資をしていたので、自分が損する政策を打ち出すことを良しとしなかった説まである。

そんな悪徳米国グローバル企業のD社のフィリピンは、今や日本のI商社の傘下なので、笑えないガーン
日本企業に買収されて、この本が書かれた40年前の状況が改善されていることを願う。


色々思うところはあるものの、フィリピンのラカタンバナナは1日8本食べることもあるくらい美味しい🍌
お試しあれラブ