「なぜフィリピンに住んでいるのか、初めてフィリピンに来たのはいつ、何がきっかけで?」といったことをよく聞かれる。
たしかに多くの日本人は、フィリピンとの接点がないままに生涯を終えるだろう。
大した話ではないが、フィリピンと私の馴れ初めについて軽く触れておこう。
ときは2015年の年明け、8年前に遡る。
当時シンガポールとマカオのカジノが好きで、よく通っていた。
マカオにCity of dreamsというカジノがあり、「フィリピンのマニラに新店舗を開業したので、是非お越しください。」と担当者から営業を受けたことが、私とフィリピンの出会いである。
その頃、フィリピンには既に大きいカジノが2 社あった。Newport world(旧Resort world)とSolaireである。
以前から興味はあったものの、私も多くの日本人と同じように、フィリピンは治安が悪く怖いという印象を持っていたため、渡航しようという気がなかった。
CODマカオからの営業に加え、シンガポールのゲンティンの東京事務所に問い合わせし、RWMの担当者を紹介してもらい、マニラの現地情報を取得したことで、私のフィリピン初渡航は決まったのだ。
いくら治安の悪いフィリピンのマニラだろうと、空港のイミグレーションを抜けたところでプラカードを持ったカジノの空港ホストの出迎えとホテルまでの送迎がついていれば、安全だろうと思った。
実際、初渡航は安全かつ無事にカジノでも勝って、帰還できた。
2023年現在は、カジノやホテルの空港出迎えサービスは、荷物ピックアップ後のゲート外での合流になっている。
どうしても、マニラ空港の入国手続きが怖いという方は、別個で空港警察や空港職員による誘導を手配することも出来なくはないが、、、
話を戻し、最初にマニラに上陸した時のことはよく覚えている。
「熱気、出迎えの人の量、渋滞、これが途上国か!」
と、普通の感想だった。
スカイウェイの完成前だったので、RWMまで1時間、CODまで2時間と強烈な渋滞で、本当に酷かった。
滞在中も「フィリピン人は陽気で愛想が良いなぁ」と観光客として月並みな感想を持ち、ここに住もうなんて微塵も考えていなかった。
人生とは、不思議なものである。