こんにちは。
すっかり季節が巡って梅雨に入り、夏も目前。年度初めの忙しさもようやく一段落して、ふと、、、冬の充実感を思い出す、そんな時期になりました。
 
さて、22-23シーズンは、新しく仲間入りしたKORUASHAPES pencilと、もう何年も乗っているOGASAKA CTの2本で過ごしていました。どちらも大きな括りでは「カービング」に指向しているものの、目指しているコンセプトは違うところに位置する板です。
 
KORUAは本当に出会えて良かったと思えるいい板ですし、逆にKORUAに乗ることで、古くからの相棒であるCTの良さにも改めて気づくこともできた、そんなシーズンでした。
 

■カービングとパウダー
ふと立ち止まって考えると、KORUAを買ったのは「パウダーボードがほしい」というところが最初のスタートでした。
それが、パウダーボードの中でも「カービングできるパウダーボードがほしい」に変わっていき、最終的にKORUAにたどり着いた、という経緯があります。
 
それを踏まえて22-23シーズンを振り返ってみると、
パウダーの比重は増えましたが(ニセコにも行ったし)、とはいえ全体的な割合で見ると、パウダー:カービング=2:8程度だったように思います。
 
もちろん、パウダーって自分本位でいつでも滑れるものではなく運次第なところはありますが、それを差し引いてもカービングの割合は減らなかったです。正直、パウダーボードを買えば相対的にカービングの割合は減るだろうと思っていましたし、周りからもカービング辞めるの?と聞かれましたが。。。。
 
そんな予想とは裏腹に、むしろ自分の中でカービングをもっともっと突き詰めたい、そんな欲が日ごとに高まり、パウダーを狙えるスキー場へ行ける状況であっても、締まったバーンのあるスキー場を選択して出向いてさえいました。
 
もともと、スノーボードの基礎力を向上させたくてカービングに取り組んだはずだったのですが、もはやカービングの奥深さにどっぷりはまり込んでしまっています。だから自分の中でパウダーランは山を攻略していくような感じだったり、純粋にバフバフして楽しいといった、funな意味で「楽しい」だし、カービングは理論を突き詰めていく、interestingな意味で「面白い」といった、感覚の違いがあります。
 
パウダーボードを買ったことで選択肢が増えた、にもかかわらずカービングを選択してしまう、そんな自分を見てカービングの奥深さを痛感し、また、自分の滑りにまだ全然満足できていないことも思い知らされました。
 
 
■KORUAとOGASAKA CT
KORUAが納品されるまで、自分としてはシーズン序盤はKORUAとCTの比率は半々ぐらいになるのかな、と思っていました。というのも、試乗会でKORUAは結構重たく感じられ、1日の後半は疲労がたまり、とても扱えなかったからです。とにかく、どっしり重かった記憶が。。。(´・ω・`)
 
それが、シーズンインを迎えKORUAに乗ってみると、もともと自分の板であったかのように自然と乗れたんです。その後もKORUAの重さを感じること無くシーズンを過ごしていました。たまたま試乗会の日が疲れていたのか?自分でもよくわかりませんが、とにかくスッと自分の中に入ってきた、そんな板でした。
 
 
そんなこんなでKORUAがあまりに自然に乗れてしまったので、逆にCTに乗る機会は激減していました。春先のザク雪になったらCTに乗り換えようかな、なんて思いつつ部屋に置いたまま。(ちょっと罪悪感。)
 
転機はシーズン半ば、2月ごろ。
何度か記事にもしていましたが、バッジテスト受検を決意し、「もう一度基本に立ち返ろう」ということでCTを取り出してみたのです。
 
当然、KORUAからの乗り換えになったので、なかなか最初はCTが柔らかく、感覚を取り戻すのに少しかかりましたが、印象的だったのは「懐の深さ」。
 
最初は板が柔らかすぎて存在感が薄く、ちゃんと板履いているよな?と思うほどでした。でも、乗っているうちに、柔らかさ故にどんな場所でもしっかり自分の足に付いてきて、かつしっかり雪面をグリップしてくれているな、と。「あれ、こんなに頼りになる板だったんだ。。。!」と、新たな面に出会った気がしました。次第にCTのその「懐の深さ」に自分がどんどんはまっていって、一時期CTばっかり乗る始末。(楽しくなるとすぐはまっちゃう性格。)
 
CTの出番が多くなったのは、2月後半、気温が高く雨が降る日もあり、全体的に柔らかい雪の日が多かったことも大きいです。正直いうと硬いバーンの方が好みですが、柔らかいバーンでしゃくしゃくカービングするのも楽しいし、今まで苦手だった柔雪でも滑れるようになってきたのが純粋に嬉しかったのもあります。
 
それとCTの場合、板からの反発が感じられやすいので、リズミカルなターンができたし、当時自分が意識していた「丁寧な滑り」もCTではできつつあるな、と。ここは「さすがCT」であり「さすがOGASAKA」です。
 
 
試乗会なんかでも良く思うことですが、他の板に乗ることで、もともと乗っていた板の性質がよくわかることってありますよね。なんにせよ、比較対象って大事だな、と。
 
*全然関係ない話ですが、昔の職場の先輩が「自分は常に転職情報を見ていて、他を見ながらも今の職場にいることを選択し続けている」と言っていました。当時まだペーペーだったわたしは、そんな考え方もあるんだ、と新鮮な気持ちでいましたが、今となってはその先輩の言わんとしていたことがわかる気がします。。。おっと。完全に脱線しました。
 
■春雪とKORUA
さて、シーズン半ばでは ogasaka CT にはまっていたのですが、春シーズンには再び KORUAに乗り換えていました。というのも、春は晴天が多く、朝イチのバーンは放射冷却で冷え込んで、がっちがちに締まったバーンに恵まれていたので、これはもう KORUA の出番だろう、と。笑
柔らかい雪に逆に慣れてしまっていたので、久々の硬いバーンはかなり緊張したのを覚えています。
 
ところで、春シーズンの硬いバーンは朝イチだけ。
刻々と気温が上がり、1 本滑るごとに雪が緩くなっていくのを感じます。体感でいくと、10:00頃が ガチガチ→溶け始めのベストコンディション、11 時近くなると柔らかめ。そのあとはどんどんシャバシャバに。。。って感じです。
 
前項で「柔らかい雪でCT乗るの楽しい!」と書いたあとにこれを書くのも気が引けるのですが、
パウダーボードって、実は春雪とも相性が良いな、と。普通、シャバシャバの雪っていつも通りに滑ろうとするとノーズが刺さってしまいますが、パウダーボードってそもそもノーズが長く、ロッカー形状で浮くように設計されているし、先の尖ったピンノーズであれば接雪点のカーブが緩いのでなおのこと乗りやすい。
 
 
KORUA自体は硬い板ですが、形状から見れば「全然アリ」なんだなーと。
。。。そしてそのまま滑り納めまで乗り続けていたので、小石やらブッシュでソールはかなり傷ついてしまいました。。。
割と想定以上に食らってしまい、ちょっとショックが大きかったです。。。
 
KORUAはそのままショップに持っていき、工場に送っていただくことに(´・ω・`)でも、リペアされてどんな感じで帰ってくるのか、少し楽しみでもあります。
CTも結構エッジが丸まっている感じなので、オフの間にオイルストーンでメンテする予定です。。両者とも、また来期もよろしく頼む!