(1)札幌→新十津川(札沼線)

さて、今日はまず札沼線に乗る。札幌6:58分発、石狩当別行き。唯一の新十津川行きに接続している列車だ。そのため、さぞかし鉄道ファンが多いのだろうと思っていたが、実際に乗ってみるとそのような人は見当たらなかった。んー、もう既に石狩当別にいるのかなあ。
桑園、新琴似と、住宅地を通り抜けていく。アパートが多く、これなら私も住めるなあなどと考える。北海道移住、真剣に考えようかなあ。。。
途中から乗る人はあまりなく、パラパラと降りていき車内はすいていく。あいの里教育大駅を発車する時、列車が大きく揺れた。ここから先は単線だ。あいの里公園を出ると急に緑が多くなり、石狩川を渡ると、田園が広がる。おお、これが石狩平野か。。。広いなあ。

石狩当別から先、新十津川行きに乗り換え。ボックスはすべて埋まっていた。ロングシートで、なんとか右側に座る。それっぽい人もいるが、地元客も多い。乗り換え時間は少なく、すぐに発車する。走り出すと右側に石狩平野が広がる。左側は山。海辺でもないのに、左右でこんなに車窓が違うのも珍しいだろう。平野の最西部を走るとは、まさにこのことなのだ。
石狩月形ではすれ違い待ちのため、25分停車。皆がカメラを持って飛び出す。あれれ、ファンの方々、結構いたのね。
駅員さんが、「昨日は車両が壊れちゃって、全部運休。お客さんに怒られるし、もう参ったよ。」と言っていた。それを聞くと、いやあ当たらなくてよかった、、と思う。なんだかんだで恵まれている。
石狩当別からも、平野が広がる中を走っていく。新十津川、つまり滝川方面に向かった行くのだから終着が近づいても最果ての感じはしない。廃止が騒がれる路線なのに生活感のある車窓というのも珍しいな。

新十津川では賑やかなお出迎えがあった。に、賑わっている。。。!写真を撮り、9:40新十津川発を見送る。


(2)新十津川→滝川→深川(バス/函館本線)

さて、ここからは徒歩でバス停へ。予想はしていたが、同じことを考えている人が数名。「新十津川役場」という同じ名前のバス停が2つあるらしい。私が到着したのは到着時間が遅い方のバス停だが、なんとか滝川で予定していた特急カムイに乗ることができた。車内には見たような顔ぶれ。もちろん、深川で留萌本線に乗っても、数人は知った顔。笑


(3)深川→留萌(留萌本線)

留萌本線はガラガラだ、と思いきや、旭川からの鈍行列車が来ると、満員に。そして、アジア系の集団が乗ってくる。後で聞いたところ、留萌に出稼ぎに来ているらしい。発車すると彼らはすぐに寝てしまい、車内でうるさかったのは日本人、それも鉄道ファンだったのは個人的に残念だった。それと、昨年度の賑わいが嘘のように消えてしまったのも。。。
途中、石狩沼田を経由する。札沼線に乗ってから留萌本線で石狩沼田に来ると、なんだか感慨深い。昔はあの駅からここまで来れたんだなあ。列車は恵比島、峠下と進み、終着の留萌へ。
海側の席をとったけれど、そういえばもう海は見られなくなってしまったんだな。好きな路線なだけに、こういうのを目の当たりにすると、やっぱり悲しい。

(4)留萌→深川→旭川(留萌本線/函館本線)

留萌駅について、ローソンに行き、食料を購入。駅に戻って深川からの特急券を買い、乗車。車内では少し寝た。すっきり。深川で降りて、ライラックを待つ。お盆の中頃だから、座席には苦労しなかった。旭川には約15分で到着。そこから猛ダッシュで臨時快速・北見行きへ。この乗り換えが一番心配だった。乗り遅れたらシャレにならん。無事に乗れてよかった。


(5)旭川→北見(石北本線)

リクライニングできないシートで長時間乗車は少しきつい。とりあえず昼間もらったみかんを食べる。あま~い。味が濃くておいしかった。くだものってこんなにおいしかったんだ。なんか、今回の旅ではおいしいっていう感想が多い。私にしては珍しいことだ。
この臨時快速は3時間で北見に着くが、その間8駅しか止まらないらしい。汽車はかなり頑張っていて、ばんばん飛ばす。がたんがたん、と車窓は一切ないのに飽きない。笑 橋を渡ったり、花の匂いがしたり。川や畑が目に浮かぶ。音や匂いから車窓を想像してみる。。明るい時にまた乗りたいとは思うが、まあこれはこれでありなのかな、なんて。

遠軽で進行方向が変わり、少し走ると北見へ到着。駅舎のとんがり屋根が土合駅に似ている。今日はもう遅いので、早足で宿へ。さあ、明日からいよいよ道東の旅、スタートだ。