ボソッ……独り言です。

 

 

実年齢89歳、精神年齢10歳の女性。
実年齢85歳、精神年齢10歳の男性。

 

週に1度の出会いから、気づけば3年。


正直、はじめは「辞めたい」「引き受けなければよかった」と思ったこともあります。

あまりに素直すぎる感情表現に、私は戸惑いました。

 

女性は、いつも頭の中で誰かと会話中。
突然、大きな声で私に話しかけてきて──私はびっくり。
 

大きな音や声が苦手な私は、思わず身を引いてしまう。

 

彼女に近づくと、「来ないで」と拒まれることもありました。

 

 

 

一方の男性は、目が合うとニコッと笑ってハイタッチ。
 

指で空中にぐるぐると円を描きながら、私を見つめてきます。

 

……どう応えていいか分からず、私はつい目を伏せてしまうばかり。

 

 

 

でも──
 

実は私、小さな頃からちょっとコミュ障気味で、
人前ではいつも母の後ろに隠れていたような子どもでした。

 

「壊れそうだね」って、よく言われていたHSPの私。

 

 

そんな私に、少しずつ変化が訪れました。

 

ある日、彼女がふいに私の横に来て、話しかけてくれたんです。
 

その瞬間、私の中に温かいものがふわっと湧きあがって──
気づいたら、自然に涙がこぼれていました。

 

 

男性のハイタッチにも、今では笑顔で応えられるようになりました。

指ぐるぐるも、一緒に楽しめるように。

 

変わったのは、彼らではなく、私の方だったんです。

 

彼らはずっと変わらず、そこにいてくれました。
 

私の中にあった“心のカタさやトラウマ”を、優しくほぐしてくれていたのは、
ほかでもない、彼らの素直さだったんです。

 

心が少しずつオープンになってきたこと
自分でも、その変化を感じます。

 

 

そして思うのです。
目の前に起こることには、すべて「意味」があって──
 

それはきっと、その人にとって必要なことなんだと。

 

 

「お世話をしていた」つもりだったけれど、
実は、お世話されていたのは私の方だったのかもしれません。

 

 

長い独り言でしたね(笑)

 

 

愛と感謝を込めて。
今日もどうぞ、ご機嫌よい一日を🍀

Today is Father's Day.

Daddy thank you.  Love❤️