今日は母の病院の付き添いに
行ってきました。
現在は、約5年前に診断された癌治療のため
抗がん剤を行なっています。
癌の3大治療として
手術、放射線、抗がん剤がありますが
現在母ができる治療は抗がん剤のみです。
過去、二度の手術で癌を摘出したのですが
再発後に残された治療は抗がん剤しかなく
約3年の間、何度も種類を変え、その度苦しみに
耐えながらここまでやってきました。
本人の「一日でも長く生きたい」という希望から
三週間ごと抗がん剤を投与してきました。
しかし、最近特に副作用が酷いため、
抗がん剤治療を止める相談をしました。
癌治療ができなくなった場合、
あるいは癌治療をやめ、痛みを和らげる処置を
希望する場合、「緩和ケア」が癌患者の最期の時間を
過ごす場となります。
今回、母はこの選択をしたことから
抗がん剤は二度とすることがなくなりました。
かなりのストレスとなったいたと思うので
精神的に楽になったと思います。
前回、姉が担当医にこの「緩和ケア」について
相談したところ、まだ早いと言われ
母の衰退していく状態を担当医がどこまで
認識しているのか、疑念を持ち始めたため
今回私が担当医に相談するつもりで
付き添いをしました。
担当医師からは
「半分は癌細胞(治療)に有効、半分は毒で副作用が強く
体がこの毒性に耐え切れなくなってきているため
緩和ケアを考える時期です」と…
また「年内は厳しい」と自ら効いた余命宣告に対し
おそらく母の頭の中は真っ白になったと思います。
数日前
抗がん剤治療で2年生き延びたとしても
治療から解放されて苦痛のない1年で
好きなことをしたいと言っていた母だったので、
それがまさかの数ヶ月になるとは、思いもしない
展開だったと思います。
「できるだけ生きたい」と願う母の気持ちに
今私たち娘ができること
抗がん剤が効かなくなった時を想定し
他の治療を探していた私は、一度試した
3大治療以外の手段、いわゆる自由診療を
提案してみました。
抗がん剤から解放されたい、という母に
過去、自由診療に取り組んだものの
結果として、癌治療の有効性が見つからなかったので
逆に母をがっかりさせることになってしまいました。
このようなことがあったため
再度、自由診療の治療を切り出すことに
随分とためらってしまったのですが、
想定していなかった「余命」の短さが
逆に母の「生きたい」と言う思いを強めたのだと
思います。
再度自由診療の提案に、母は取り組みたいとの返事
来週から一週間、県外で治療に専念する母に
付き添いします。
このもしかして…を想定し職場の上司にも
連絡していたので明日はスムースにいくはずです。
先方の病院にも治療の依頼が完了し、受け入れ体制が
整いました。
とりあえず安心です。
車椅子は手配済み。
三日に一度に交換しているストーマー(人工肛門)も
夕方訪問看護の方から教ったので大丈夫!
明日は、早々に宿泊先を決めること、
そして、気持ちを「母の治療専念」に切り替え!
これ、重要です。
思い起こすと、
母と旅行に行くのは、小学生の低学年依頼です。
治療が目的ですが、母の体調さえよければ
出雲大社や足立美術館に足を伸ばしたいと
思っています。
そう!
今回は治療が一番の目的ですが母と二人の時間です。
残された時間も少ない母との時間は貴重です。
自分のことを切り詰めてきた母に、できるだけ贅沢を
させてあげたいと思います。
温泉が大好きな母
私も泊まったことがないお風呂がついたお部屋を
検討中!
もしかして、治療は二の次?
それでいいかも
それがいいかも
それが癌治療に一番いい!
早速、お宿探しにシフトします。
親子水入らずの旅、
必ず次回もありますように…