いきなりの猛暑。

熱中症には犬も人も、くれぐれもお気を付けくださいね。


今日のブログはま~~ったく犬とも猫とも

関係のない、自分の記憶の記録と思い出の整理

のために綴るものなので、

興味ない方はスルスルスル~~っとスル~して

くださいませ・・(といいながら、誰かに読んで欲しいという

気持ちもあるからブログに書くんでしょうけどね。。)






先週、突然の訃報が届いた。(訃報というものは大体

突然なんだろうけど・・)


以前、働いていたメンズブランドのショップの店長だった人。

それだけ言うと、普通の仕事のお付き合いと思うかもしれないけど、

その人とは、仕事のお付き合いよりも、プラベートのお付き合いの方が

長かった人だった。


最後に連絡を取ったのは、TOMさんと結婚した時。

職場を離れても事あるごとに声を掛けてくれて、

みんなで飲みにったり、個人的にも飲みに行ったり、

また飲みに行こうと言ってたんだけど、


TOMさんとお付き合い始めて、電撃結婚したので

ちょっと以前のようには飲みにとか行けなくなりました

って報告して、一度電話をくれた時に、

たまたま食事中で、


「すみません~またかけ直します」



といって電話を切ったのが5年前。。


わたしはそれきりかけ直すことを

しなかった。。



いっつも頭の中にはあって、

あ~連絡しないと、結婚の報告はしたけど

それから挨拶もしてないし、


元気かなぁ~とか、

今どこのお店にいるのかなぁ~とか、



わたしは奥様とも一緒に2人でお買いものに

行ったり、


昔のッショップメンバーと一緒にキャンプ、

飲み、奥様も含めて遊んだり、


ご夫婦と私と3人でキャンプ、旅行にも

行った仲だった。。



連絡をくれたのは、

昔の仲間。。。。



わたしはメアドも変えてしまい、

ずっと連絡をとってなかったのもあって

変更のメールもしてなくて、


おそらく唯一残ってた電話番号で、

変わってるかどうかと不安に思いながら

連絡をくれたようだ。


「お知らせしたい事があるから、

 このアドレスに連絡ください」


とメッセージが入って、


その瞬間、まさか。。と頭によぎったのは

よぎった・・


突然の連絡なんて、悪いことの方が

多いものだから。。。



でも、いやもしかして久しぶりに

みんなで集まる話をしたので

お誘いの連絡かも、、


とあわい期待をしながら

連絡すると



「残念なお知らせですが、Uさんが

 亡くなられたそうです」



と予想通りの内容だった。



瞬間わたしのあたまによぎったのは




「しまった・・・・」




だった・・。



そのまま携帯を片手に崩れてしまった。。



どうして、連絡しなかったんだろう、

どうして、なんで、


なんてことしちゃったんだろう。。



あんなにお世話になったのに、



わたしはなんで・・・って。。




後悔。。



ただただ、後悔した・・。



いつでも会える、、、。

いつでも連絡できる。。




だからしなかった。。



販売の世界は、

人の動きはすぐ耳に入る。


どこかで誰かとつながっていれば、


「誰々って今どこにいるの?」


と聞けば


「あ~今どこのお店にいるよ」


ってだいたい情報はすぐ入るから、



誰かに聞けば、どこにいるか

分かるから、そうしたら

そのお店にいけば、



そこに立ってるものだと思ってた。。



いつもいつも、ずっとそこに行けば

会えるものだと思っていた。。



実際TOMさんと一度顔を出したことが

あるんだけど、


その時ちょうど移動されたばかりで、



「今どこのいお店にいらっしゃおますよ」




と言われて、じゃぁまた今度そっちの

方に行くことがあれば、

顔を出そうと思っていた。




Uさんに初めて会ったのは、

今から17年前。。



レディースからメンズに移って、

池袋のお店に立ったとき。


となりのブランドの店長さんだった。。



となりのブランドといえばライバル。

同じトラッドの商品を扱い、

お客様はもちろん取り合いの世界。


数字が絡めば、それはみんな本気。



厳しい世界でもあったけど、

Uさんはあちこちのスタッフに声を掛け、

仕事の話、遊びの話をする人だった。



人たらし。。。そんな感じ。



見た目がえらい派手で、

どこに行っても目立つ。



かっこいいわけじゃない(笑)


背も低くて小太りで、

髪の毛も少し薄くなりかけてたし・・

(本人はかたくなに隠していたがみんな知っている)



初めてキャンプに行ったのもこの時で、

そのキャンプで奥様にも初めて会った。



ほかのメンバーは休みで行っていたけど

私は仕事で(全員休むわけにはいかないものね)


日帰りで帰るつもりが、

途中ものすごい豪雨で、、



「こんな雨じゃ帰れないよ、

 泊まっていきなよ」


みんなに乗せられて、


じゃぁ泊まっちゃお~~ってことで

禁断のお酒を飲み始めて・・・



当時のタープテントは今ほど性能も

良くなく、



雨が降ると屋根に雨水が溜まって、

それをたまに下から棒でつついて

下ろさなくちゃいけなくて。。



でもみんな酔っ払っちゃってるから

その作業を怠りいきなりのテント

崩落!!


大騒ぎで大雨のなかテントの補正作業。。



わたしたちなんてなんの役にも立たず、

傘を差して立ってたけど



ふと見ると、


Uさんの奥さんが、



一人豪雨の中、

ロープとハサミをもって、


ちょっと崖になってる所に上り

そこの木とテントをロープで結び、


屋根のたわみをフラットにするように、

テントを支えるようにどこを引っ張るかを

考えながら黙々と作業をしていて。。



その時にわたしは


「あ~。こうゆう人だからUさんの

 奥さんなんだなぁ~・・・」


と思い、それ以来奥さんのファンになった。



わたしは、賢い、冷静で、生きる力のある人

が好きなんです。。女の人ね。。

憧れる。。強い女の人。。

自分が甘ったれだからね。。



それからわたしのアウトドアライフの開花。



色んな所に一緒に行った。

奥さんはお料理上手で


私たちは洗い物専門係。。



冬に泊まったのは軽井沢のペンション。。


ご夫婦と私と3人、、


友達が一人急に行けなくなってしまい

私一人で同行するのも、悪いかなと思ったけれど



「俺たちは構わないからおいで」



と言ってくれて。。


ちょうどその時自分のプライベートがどん底で、

日々食事をする事も辛いくらいの精神状態

だったので、日常を忘れられる事が出来ることが

ありがたかった。。(思えば欝手前かも、、まぁ、欝になりそうで

ならないのが強さなのかもしれないけれど・・)



連絡をもらって

告別式に参列して、


久しぶりに昔の仲間にあって、


仕事関係の昔の営業さんとか、、



色んな事を思い出した。。



そうだ、よく待ち合わせて日帰り温泉にも

行ったなとか、



毎年12月の秩父の夜祭。。



仕事終わりに池袋から

レッドアローに乗って、


冬の大空に打ち上げられる

花火を、焼き鳥、お酒を片手に、

みんなで白い息をしながら



ワァ~~ッて言いながら

眺めた事とか・・



なんか、いつかまた

きっといつかまた


こんな風に会えるものだと

思い込んでたんだな。。



いつでも、会える。。



いやぁ、

今、会わなきゃいけないね。。



Uさんは54歳。

まだまだ若い。


亡くなるその前日も仕事をして、

新人の歓迎会で飲みに行っていたそう。


で、家に帰り、

奥さんも仕事で遅くて

家に帰ると、


トイレで亡くなっていたそうだ。。



営業さんに


今は銀座にいて、

そこでも中心的な存在で

みんなのボスだったって聞いて、



「どんな風に仕事をしていたのかは、

 もう目に浮かんできます」


と言った。


ずっと変わらないスタンスで、

ポリシーをもって仕事をする人だったから、、、



「これを機会に、あなたもまた

 たまには顔を見せてよ」


って言われて、


そんな風に言ってもらえるのも

有難いと思ったのと、


やっぱりUさんに申し訳なく

思った。


告別式で奥さんと話した。


話したというより、



奥さんに、連絡できなかった事を

謝った。。


ずっと思ってて、でもしなくて、

ほんとうにゴメンナサイと、


Uさんに謝れない代わりに

奥さんに謝った。。



奥さんは、



「みんなに連絡が付いてよかった、

顔を見て安心した、、


彼も喜んでると思う、、


でも彼が一番ここにいたかったでしょうけど」


と言われて、奥さんを囲んで皆で泣いた。。



「いつもみんなの話をしてた」


って言った。



2年前に会ったという友達も、


「飲みに行くとみんなの話

 ばっかりしてた」


って言ってた。。。




人との繋がりって、

切ろうとしても、そうそう切れるものでは

ないんだなって思う。。。



その時代があったから今があって、


いろんな人との出会いがあったから

今の自分がいて、、、



最後のお別れの時に、

5年ぶりに見たUさんの顔。。



正直、私の知ってるUさんじゃないと思った。

顔じゃなくて、


動かない、目を開けない、喋らない・・



これはUさんじゃないって。。



ごめんなさいって言いたかったな。。



すみません~~ずっと連絡しなくて~、、


っていったら



「そうだよ、どうしてるかと思って

 かみさんとも話してたんだよ」


って、そんな会話がしたかった。。。



一回だけ、

離婚危機があったUさんご夫婦・・


奥さんが実家に帰ってしまって、

ほんとに参った顔して仕事に来てた。



わたしも心配だったから


私からおくさんに話してみましょうか?


と差しでがましく言うと、


「僕たちはあなたのことを

 本当に妹のように思っているけれど

 これは僕たちの問題だから、

 大丈夫」


と言って、


何度も実家に迎えに行き、

頭を下げて、


数ヶ月で奥さん戻ってきたと

思う。。



その時に、


「なんで迎に行こうと思ったんですか?」


と質問したら



「僕たちはいままで大事なことを話さないまま

 過ごしてきてしまった。

 僕はそれでいいと思ってたけど彼女は

 違ってたんだな。。


 始めて彼女の気持ちを知って、

 彼女は僕との今までに✖を出した。。


  でもそれが僕にとっては✖なんだ。

  彼女の中に✖を残すことはできないから

 彼女の中の✖を○にしなきゃいけない。

 だから○にする為に僕は努力を

  しなくちゃいけない」



実は私も、✖経験者なので(ここでぶっちゃけトーク)

やり直すことを選んだ二人の気持ちを知りたかったん

だよね。。




告別式はとてもいい告別式だったと思う。



奥さんが、生前好んで着ていたスーツを

いくつかセットして、飾ってた。



私の見覚えのあるものもいくつかあった。


初めてめてみたものもあった。



Uさんらしいなぁと思った。




ハンガーにかけてあっったのを

お通夜のあと、職場のメンバーが


トルソーと什器を持ってきて、

ディスプレイしてくれたそうだ。



プロが飾るとスーツは生きる。。





白いスーツは私も知ってる。

千鳥のスーツは初めて見たけど、

こんなスーツ着れるのはUさんしかいないな・・・。

靴はUさんのこだわり。。

毎朝毎朝靴を磨くのが日課だったそう。。





ここのスーツはほとんど知ってる。。

裏地が派手。。




京都のレディースのショップ時代の

看板だね。。閉店になってしまったらしいけど

記念に持って帰ってたんだろうね。。


そうこの時の京都の行きつけの

1限さんお断りのbarを紹介してくれて

京都旅行のときに行ったんだ。。


先斗町の奥の隠れ家。。


そこで本格的なジャズを初めて聴いた。。


大人の世界だったな。。



この告別式の演出は、

奥さんの愛というより


思いやりだと思った。。



夫婦って、最後は

思いやりだと思う。。



あ~男の人はわからない。。


でも女は、

思いやりが持てるかどうか。。


そんな気がした。。




最後まで、私に何かを残してくれた。。



プロの仕事を教えてくれて

(故に、仕事を辞めたとも言えるけど・・

 限界を感じたんだよね・・)



離婚して、ちょっと当時の仕事だけでは

厳しい時にも、単発でアルバイトで

できる仕事をお世話してくれた。。。



それでも販売には戻らなかったわたしに



「あなたは山口百恵みたいだね」


と言ってたなぁ~(笑)




後悔は、しないようにしたいけど

してしまうのが後悔・・。



袖すりあうも多少の縁



人は縁で結ばれて

ときに離れる事もあるかもしれないけれど、



切れることはないんだと思う。。



楽しいばかりでなく、

辛い時も一緒に過ごした仲間とか、



意見が合わずに離れることも

あるかもしれないけれど、



本音でぶつかりあった仲間の方が

ずっとずっと強烈で、



そして信用できるのかな。。



そんな気もした。。




最後まで読んでくれた

律儀なアタナも、、



会いたい人には会っておきましょう。。




連絡するなら、すぐしましょう・・。



わたしも、実家にも帰ろうとか、(1年帰ってない)

連絡おろそかにしてる友達が山ほどいる。。



私は出会った人みんなに感謝をしなきゃいけないなと

思う。。




空を見上げたって、、いないなぁと思う。。


千の風にも・・なってないと思う。。




もう二度と、謝ることが出来ない。。

それが現実。。



死とは、終わることだなって、、

だから、ちゃんと生きようと思った。。



それしか、謝る術がわからない。。



でも、ありがとうございましたと

伝えたい。。

本当にお世話になりましたと。。。



本当に、ありがとうごいました。。



ほんとうに、ごめんなさい。。



最後に

奥さんのご挨拶で



「本当に突然の事で、

 どうしていいかわからない。。


 でも、今までもいろんな辛いことも

 乗り越えてきたんだから、

  

 きっと大丈夫、乗り越えられる。。


  みんなに心配をかけないように


  がんばります」



 と言っていた。。



  出棺の時も、一人助手席で

  遺影を持つ奥さんが

  

  見送る私たちに気がついて

  何度も何度も会釈して、

  

   私たちもただただ何度も何度も

   頭を下げた。。


  簡単じゃないと思う。。


  きっと本当に簡単じゃないと思うけど、、



  頑張ってほしいなと思った。。