こんにちは、ユキです
1週間前に
9ヶ月続いたコヨちゃんの涙が止まり
とりあえず
ホッとしたところだったんですが………
それと入れ替わるように
牧草を全く
食べなくなりました
前日まで普通に食べていたのに!
最初は単純に体調不良を疑ったものの
触らせてくれるし、元気そうだし……
一択何が起きたのかと
よくよく観察してみると
口を上下に動かすことはできても
奥歯を横に動かして「すり潰す」行為が
日を追うごとにしにくくなっているようで
口を開けるのが億劫そうな素振りで
食欲はあっても
牧草が全く食べられない様子。
元々涙の原因は
不正咬合も懸念していましたが
ヨダレもないし
ほっぺたゴリゴリマッサージしても
喜んで寝落ちするのは相変わらずなので
え?本当に不正咬合?と半信半疑。
幸い食欲もあり
元気に過走り回ってごしているので
うっ滞の併発を防ぐために
とりあえずお腹は動かしてもらおうと
ペレット・生野菜・オオバコやたんぽぽなど
とりあえず食べられるもので凌ぎ
昨日ようやく、無麻酔で処置できる
ウサギに力を入れている
動物病院に行ってきました。
この1週間は
ウンチのサイズはさすがに極小粒なものの
量はいつもの8割を維持。
おしっこも8割近くを維持できたので
うっ滞回避のため
最低限お腹は動かせたかなと思います。
飼い主宅のご近所には
不正咬合の処置をできる動物病院が
なかったので
今回の病院はちょっと遠方です。
普段の爪切りは徒歩3分の病院。
エンセでお世話になった病院は隣駅。
今回の病院は、電車と徒歩で1時間弱。
今回の病院は
不正咬合は飼い主さんの目の前で
処置すると謳ってる先生だったので
すぐ側で見ていたのですが
コヨちゃんがひっくり返されても
無抵抗でいるのを初めて見ました
先生が壁に寄りかかりながらしゃがみ
コヨちゃんの上半身を持ち上げながら
お腹周りを入念に触診。
足の間に仰向けにしたコヨちゃんを挟み
下半身を入念に触診。
コヨちゃんは未去勢なのでお玉らへんも
かなり入念に見てくれてました。
そして触診については何も言われなかったので
特に異常はなかった模様。
その後、丁寧にタオルで巻き込み
上半身を足の間に挟み直して完全に保定し
器具を挟んで口を開かせ
ペンライトで照らしながら
ヘラで内頬や舌を避けつつ
患部を見せてもらいながら説明を受けました。
そしてすぐ、そのまま
上下の奥歯をパッチンパッチン
保定から処置完了まで
ほんの数分でした。
処置後は速やかに
コヨちゃんはキャリーに戻され
具体的な患部の説明と
食事指導を受けました。
とりあえず、症状としては
典型的な不正咬合の症状であるとのこと。
上の奥歯は外側に尖り内頬を傷つけ
下の奥歯は内側に尖っている。
特に、左上の奥歯の尖りが当たった
内頬の部分が少し化膿してるとのことで
涙はこれが原因かも?との見解。
涙が止まったのは、神経を刺激していた場所から
歯の尖が当たる場所がズレたか何かしたんじゃないか?
って話だったけど、特定できるもんでもないから
想像でしかないとのこと。
ウサギは一生歯が伸び続ける特性のため
不正咬合は一度起きると
咬み合わせが正常に戻るのは奇跡に近い
と言われるほど非常に難しいため
今後は、変な方向に生えるようになった
親知らずと一生付き合うようなものとなるため
定期的なカットが必要となるとのことでした。

食事指導は
不正咬合では定番の内容で
①牧草はチモシーの一番刈りだけ
②果物はNG
③炭水化物はNG
特に珍しい内容はなかったので
コヨちゃんの食生活に
どう落とし込んでいこうかと
ぼんやり考えながら聞いていましたが
チモシーに関して
ちょっとタメになる話を聞けました。
なんでも
一般的になぜ不正咬合の予防に
チモシーが推奨されるかと言うと
単に流通量が多く入手しやすい上に
他の牧草と比較して繊維質が多く
よく歯を使って「すり潰す」から。
というのが通説だが………
それは間違いではないが
正しくはないとのこと。
正確には
チモシーの葉に含まれる
天然のガラス繊維を
噛むことで、歯の摩耗を助ける
というのが正しいんだそうです。
ガラス繊維が研磨剤的な役割を果たし
歯を削りやすくするんだとか。
よく草で手を切ったりするのも
このガラス繊維質のせいらしい。
ガラス繊維は
他の牧草では殆どないので
だからこそチモシーが
推奨されるとのこと。
イタライなどの同じような見た目のライグラス系には
ガラス繊維質は殆どないから
チモシーの代用にはならないんだとか。
元々飼い主は
あえて色んな牧草をあげる主義なので
チモシー至上主義は
以前から話半分で流しながら聞いてましたが
確かにこの理由なら納得もできるなと
初めて腑に落ちました
今は
チモシー:オーツヘイ:アルファルファが
4:4:2くらいの割合なので
ひとまず6:3:1くらいの割合にシフトして
様子見しようかと思います。
また、昨年9月のエンセがきっかけで
野菜を多くあげるようになったまま
何となく特に減らしてなかったので
野菜も減らさないとです。
ちなみに
先生にひとつ質問をしてみました。
コヨちゃんは
お迎えして最初の1年は
一番刈りだけ食べさせてて
ウンチが小さいのが悩みだった。
牧草を食べる量を増やすため
オーツヘイなど他の牧草も
積極的にあげるようになり、
牧草を食べる量が増えてウンチの大きさも
見違えるほど改善した。
ウンチの大きさを改善するために
いろんな牧草をあげることと、
ウンチが小さくなってもいいから
歯の摩耗を助けるために
チモシーだけをあげること。
どちらが優先されるべきなのか?
要は
うっ滞リスクと
不正咬合リスク
どちらを取るのか?
という質問をしたわけなんですが
先生の見解としては
後者を支持するとのこと。
とりあえず今回は
既に不正咬合が症状に出ているわけだから
チモシーを主食とする食生活に
シフトするべきで
それ以外の牧草はオヤツ扱いに
しなければならない。
というのが先生の意見でした。
ちなみにこの先生は、一番刈り至上主義です。
本音は、一番刈り以外牧草はあげる必要ナシ!
だそうな。
それはもう、何度も何度も
話の途中で念押しされました。
ただ、あまりにも飼い主が
話半分で聞き流してる感が出てたのか
先生ごめんなさい
それでも他の牧草をあげたいなら
オヤツ扱いとしてちゃんと線引きして
あげるようにしてね。と言われました。
飼い主としては
うっ滞になりやすい子と
不正咬合になりやすい子で
きっと正解は変わるんだと思うし
そもそも根本的な話として
一生で一種類しか
草を食べられないって
草食動物として
不幸でしかないだろと
思ってるので
たぶん先生の指導に従うことは
今後もないでしょう。
でも、チモシーに含まれるガラス繊維質の話は
めちゃめちゃ勉強になったし
抱っこNGな暴れコヨちゃんを
危なげなく優しく丁寧に保定し
サッと無麻酔で不正咬合の処置を
してくれたのは見事としか言えなかったし
今後も通う価値は大いにある病院と思うので
今後の不正咬合の処置はここでお願いする
つもりです。
そして、今回かかった金額はコチラ。
初診料 1650円
歯切り(臼歯) 5500円
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
合計 7150円
一瞬、桁間違えたのかと思って
二度見しましたが、安くてビックリ。
麻酔アリだとこうはならないと思うので
通える範囲にこの病院があって良かったです。
これからコヨちゃんの
食事改善が始まりますが
試行錯誤しつつ
コヨちゃんが快適に過ごせる環境を
整えていこうと思います
それにしても………
コヨちゃんの大好きな
ほっぺたをゴリゴリするマッサージ
処置直前の待合室で待ってる間でさえも
飼い主に喜んで触られてたんですが
どういうことなんでしょう
痛いようなビクッとする反応もなく
喜んで寝落ちするので
ほっぺたゴリゴリマッサージは
不正咬合の判断材料にはならないようです。
コヨちゃん、恐るべし………
本日も最後までお読み頂き
ありがとうございました

