最近読んだ本、
原田ひ香さんの
「まずはこれ食べて」
食べもの系の小説が好きなので、
タイトルから
おいしい食事が出てくる
ほっこりした内容かと思っていたら…
いい意味で裏切られました!
(あらすじ)
学生時代からの友人同士数人で
やっているベンチャー企業に、
家政婦で雇われた筧みのり。
そこで働く社員や
アルバイトの裏事情。
育ってきた環境や家族のことなど
それぞれに
悩みや苦しみを
抱えている。
筧みのりの作る
やさしいごはん。
お金はかかっていなくても
ひと工夫あって、
食べると心がほぐれていく。
作ってもらった料理を
その場で一緒に食べることで
時間や空間も共有し、
それぞれが
自分自身を見つめなおす機会になる。
そんな筧みのりにも、
会社のメンバーにも社会にも
隠している秘密があって。
(ネタバレになるので控えますが
格差社会のヘビィな内容でした)
最後はどんでん返しもあり、
単なる
「おいしいごはんで、ほっこり」
な小説ではありませんでした。
この本を読んで思ったこと。
エネルギッシュで
人の心を操るのがうまい人も
確かにいる。
一見キラキラ魅力的に見えて、
その人と比べて
自分は無力に感じてしまう。
実はそこに、
自分が認めたくないコンプレックスや
根本の問題のすり替えがあって、
本当の自分と向き合うのが
怖いだけかもしれない。
人生を生きるのは、
他の誰でもない、この私。
抱えているもの
全部ひっくるめて
自分の人生だと、
マルっと
受け入れてみたらどうですか?
私はそんなメッセージを受け取りました。


