下顎と舌を全切除して


1年間胃瘻チューブ生活をしていた


タンタンちゃん


2022年5月14日

永眠しました事をご報告致します





タンタンが猫の森に保護されたのは

2021年3月7日


飼い主に捨てられた猫がいると


ご近所の方から相談がありました



すぐにベテランボラさんが捕獲器を

設置してくださいました


翌日には捕獲できたので

そのまま病院へ




猫の森ハウスへ来たばかりのころ






とっても可愛いお顔の子で

ゴロゴロと

甘えた姿を見せてくれました



この約1ヶ月後に 

舌の下に扁平上皮癌がみつかり




舌と下顎を全切除しました




もちろん

食事や水は口から摂れず


胃瘻チューブ生活開始




退院後は私が自宅で預かり


朝晩2回の食事は

必ず私の膝の上


流動食をチューブから流している間も

膝の上で大人しく座っていました




体重管理

水分調整

栄養管理


とにかくタンタンの命は

私の手にかかっていました



でも


私じゃなくても

きっと他の方でも

タンタンのお世話をして

一緒に幸せに過ごせるはず!


必ず里親さんを見つけてあげる!


そう思い


タンタンのお世話の仕方を

SNSで発信してきました


タンタンのお世話ブログ



初めての胃瘻チューブ

初めて尽くしのお世話を

自分なりに楽しく


忙しい人でもできる

毎日のケアを考えました


何より


タンタンとの日々は

とにかく楽しかったです😊


タンタンが私を

信頼してくれている事を感じ


とにかく幸せな毎日でした



里親さんが見つかるまで

ずっと私がそばにいるよ!


まさに相棒!

そんな風に向き合ってきました




ストーブの上が大好きだったタンタン


そして何より好きな場所は


膝の上




膝の上に居た長さは

私の飼い猫より長い時間


そして


膝が塞がっていると


肩の上に!





食事中にも

よく肩に乗ってきました


今年の3月に
腹部の腫瘍に気がつき
扁平上皮癌の転移が発覚し

すぐに手術

切除可能な場所は切除しましたが



タンタンの癌は
肺へ転移し

どんどん悪化

抗がん剤治療も頑張りましたが

肺への酸素供給が難しく
動くのも辛そうでした


膝に乗る事もできないぐらい

タンタンの体力は低下していきました


5月11日の午前中
猫トイレ内で倒れ

慌てて病院へ

胸水が200mlも溜まっていました




溜まった胸水を抜いてもらい



帰宅してからも

トイレは頑張っていましたが


翌日にはオムツをつけました


胃瘻からの流動食も水分も嘔吐


何かしてあげれないのか


本当に悩みました





そうして

私ができること


それは




私がタンタンの唯一の家族として


最期に見送る


そう心に決めました



ころまでの1年間


新たな家族を待っていましたが



私は家族として接してきました




毎日


タンタンの幸せを願ってきました




タンタンが大好きでした



だからこそ


見送る覚悟ができても



涙が溢れてとまりませんでした



こうして


タンタンが旅立ってから1週間して


それでもこのブログを書く手が止まり


また書いては止まり



タンタンとの日々を

言葉にする事の難しさ


どんな風に伝えたいのか


伝わるのか


いや伝わらなくてもいいから


ただ


タンタンを時々思い出してほしい



タンタンと同じように病気の子

タンタンのように捨てられた子

猫を保護された方

猫のボランティア活動をしている方

猫が好きな方

猫と接した事のない方

猫が苦手な方


もしこの記事を目にした方が

少しでもいれば


保護猫の家族とは何か


目を向けるキッカケになって欲しいです


最期の時に見送ってくれる

家族がいること


それが一番大切な事ではないでしょうか?





そして


タンタンを見守って下さった皆様へ

本当にありがとうございました



NPO法人 猫の森

代表 北村由紀子