霧島国際音楽祭のイベントの中のプログラム
牛田智大&松田華音ダブルリサイタル
(みやまコンセール)
行ってきました。
ダブルであってデュオではないので
ご一緒の演奏はなく
それぞれが30分ほどの作品を弾くという企画
時間にして1時間くらいでした。
とてもお手軽にクラシックが楽しめるのですが
曲はとてもとてもマニアック
小さい子も何人か見かけたけど大丈夫かななんて
思ったりして。
ちなみにそんな心配は全くの杞憂でしたが。
曲は
牛田君がシューマンのクライスレリアーナ
松田さんがリストのベネツィアとナポリ
私がクライスレリアーナを初めて聞いたのは
高校生の頃でした。
当時日本音楽コンクールにハマっていて
毎年楽しみにしていました。
当時からラジオでもテレビでもありました。
演奏していたのはあの仲道郁代さん。
当時19歳の大学生でした。
初めて聞いた時、なんて綺麗なメロディーなんだ!
なんて美しい響きなんだって感動しまくって
楽譜が見たくて楽器屋に足を運んだものです。
その頃はネット環境なんてないので、直接楽譜を見に行くしかなかったんです。
そしたら、思ったよりずっと音符が多くてビックリ。
メロディーラインの他に山ほど音があって、
シューマンの奥深さに感動と絶望が入り交じったものでした😇
そして彼女は見事1位に輝き、その後有名な国際コンクールにも参加されて上位入賞!
押しも押されぬクラシック界のスターになられました。今でもバリバリご活躍されてます。
その頃から憧れてやまぬ曲を、まさか牛田君の生演奏で聞けるとは!!
1音も逃すまいといつもより耳の感度を10倍くらい機能させて聞きまくりました😆
ほんとにほんとに凄い演奏でした!!
出だしのフォルテはどんな感じかなー?少しタメ気味に始めるかなーとかワクワクしてその瞬間を待ちました。
なんとff(フォルティッシモ)でキタ!!少しタメ気味に始まり、その後はとてもダイナミックに!!
中間部のピアニッシモの美しいこと!
まるで夢の中にいるみたいな音でした。
なんであんな音が出せるんだろう??
私もみやまコンセールのスタインウェイは弾いたことあるけどあんな音出せなかったぞ!(一緒にすな😇)
1曲目にしてしっかり聴衆の心を鷲掴みにした牛田君は、その後の演奏も勿論素晴らしく、私の耳は久しぶりに全開で吸収させて頂きました。
何よりあの難曲に正面からしっかり向き合い、真摯に音を紡ぐ姿はまさにプロ!まるで羽生君のようでした🥰
シューマンの曲はとにかく難曲が多く、メロディーが幾重にも重なり合って、その重なりのバランスも難しいし、奏者の解釈にもかなり幅があると思うのですが、牛田君はバスの音を効果的に響かせてその上に他のメロディーをまるでシフォンのように重ねていく感じでした。とにかく美しい!!フォルテも決して音が割れることなくズーンと響いてくれる。ほんとに極上の音楽でした。なんて贅沢な午後!!
演奏が終わり割れんばかりの拍手の中、お隣りに座っていた2人組のご婦人が、あんなに小さかったのに素敵に成長されてねぇ😍✨素敵だったわねー❣️と言ってらっしゃいました☺️演奏中、子供達含め聴衆の皆さん集中力が凄かったです✨
その後演奏された松田華音さんはリストの難曲をこれまたさらりとそして情熱的に演奏されました。彼女は羽生君の目の前でバラ1を弾いたことでも有名ですが、その強心臓😆は相変わらずで、オクターブの連続も破綻することなく完壁に演奏されました。
あんなに細いのになんであんな音が出るんだろう?(私が弾いた時はあんな音出なかったぞー(本日2回目!だから一緒にすな😇😇))
最後にお二人一緒に出てこられて挨拶されました。
いやー!!何とも贅沢な時間でした。
ありがとうございました!!!
今度はソロ演奏会を是非にと願います🌟🙏