以下が、首都圏反原発連合へメールした内容です。




首都圏反原発連合のみなさま

はじめまして。
昨年8月から個人で様々な反原発デモや集会に参加しております高橋幸子と申します。
反原発連合の主催の官邸前抗議は6月8日、22日、29日と3回参加させて頂きました。
日頃より、官邸前抗議の準備・運営等お疲れ様です。ありがとうございます。
先日の国会大包囲も大変お疲れ様でした。

7月29日は地元福島での反原発デモに参加したので国会大包囲に参加することはできませんでしたが、「官邸前見守り弁護団」の河崎弁護士のツイートで、国会大包囲で逮捕された人が2人いたことを知りました。


具体的な状況は全くわかりませんが、私自身、昨年の素人の乱主催の原発やめろ!!!!!デモにおいて不当逮捕を目の当たりしているので(8月6日、9月11日開催)、逮捕された方々をとても心配しておりました。


本日7月31日に、ツイッター上にて無事2人が釈放されるとの情報を得る事が出来き、安堵しております。


しかし、私が非常に残念に思いますのは、主催者である反原発連合のみなさまから、今回の逮捕事件に関する事実経過等、何らの公式声明が示されなかった事です。



願わくば、逮捕された時点で知りうる限りの事実・主催者としての対応や方針を明示して頂きたかったと思います。



今回は河崎弁護士呼びかけによる「官邸前見守り弁護団」が救援活動にあたられたようですが、河崎弁護士は主催とは別個である旨ツイートされており、反原連公式アカウントにおいても「反原連の弁護士が接見に出向いている」との情報しかありませんでしたので、「官邸前見守り弁護団」と反原連がどのような連携関係にあるのか判然としませんでした。



私自身は、河崎弁護士がSAFLAN(福島の子どもたちを放射能から守る法律家ネットワーク)のメンバーであり、子ども・被災者支援法等に尽力されていることを知っているので信頼し、個人的にカンパや目撃情報の呼びかけを行うことがきましたが、「官邸前見守り弁護団」を素性のわからない団体として認識されている方もいらっしゃいました。



幸い、今回は1泊2日の短期勾留で済みましたが、勾留は最大23日間もの長期にわたる可能性もあります。今後の支援体制のためにも、首都圏反原発連合として、「官邸前見守り弁護団」との連携を明らかにしてください。



また、今回のような逮捕は再び起こりえます。


京都の上瀧弁護士は「警察はいかようにもすることができるということを、参加者に周知することが重要」である旨ツイートされており、私も全く同感です。抗議の場では、警察の思惑によって誰でも逮捕される可能性があります。


今回、逮捕者が出たにもかかわらず、反原発連合のみなさまからホームページ等で公式発表がなかったことにより、主催者が今回の逮捕について沈黙する形となってしまいました。


もし、主催者サイドで動いている方々がいらっしゃったとしたら申し訳ありません。その際は、「詳細は追って」という形でもいいので、現在の状況と見守り弁護団との連携をツイッターの公式アカウント等から明らかにして頂ければ、ありがたかったと思います。



さらに残念な事は、逮捕者に対する追加報告等一切なく、次の行動の告知が続けられた事です。外から見ますと、逮捕された参加者を見捨てたように見え、とても深い悲しみを覚えました。


逮捕された方々は原発反対に共鳴してあの場に集まった方々です。
私は、同じ現場に来て、声を上げた人は行動を共にした点で仲間だと感じています。そうして、限りなく横に繋がっていく事が、原子力村に対抗する力だと思います。



逮捕された方々は釈放され、身柄拘束をとかれることとなりますが、その後の処分(起訴・不起訴処分)は確定しておりません。継続支援が必要となると思います。



今からでも、逮捕後の経過や主催者としての対応、今後の方針を明らかにしてください。


官邸前抗議が、被逮捕者を孤立させ他の人々と分断させる警察に負けず、原発廃止を願う人々のうねりを広げ、その繋がりを一層強固なものとして原子力村に対抗していく事を強く願っています。


首都圏反原発連合としての公式声明によって、今回の逮捕の事実経過や「官邸前見守り弁護団」との連携、今後の弾圧対応の方針等を明らかにすることをお願い申し上げます。




2012年7月31日 高橋幸子


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