平成30年度第2回定例会 一般質問最終回 絵本劇場ミッカについて | 葛飾区議会議員 大森ゆきこ

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一般質問関連、最終回です。

 

リノベーションプロジェクト負担金として1年8000万円、協定期間10年間で8億円の予算を投入している、

亀有リリオ館7階にある『絵本劇場ミッカ』について。

 

亀有地区のにぎわい創出、リリオ館の集客・収益のアップを目的に、リリオプロジェク トとしてスタート。

葛飾区、都市再生機構(UR)、(株)新都市ライフホールディングス

が(株)トレックを絵本劇場ミッカの運営会社と決定しました。

 

そしてこのリノベーションプロジェクトに対して、区は『絵本劇場をやってほしい』と指定していません。

完全なる民間事業、そこに税金を投入するのです…

 

『これは区の施策でもなく委託でもない。100%民間事業であることに対し税金を投入するのはおかしい!!

リノベーションプロジェクトに関して以前から指摘をしている議員もいました。

しかしリノベーションプロジェクトはスタート。

じゃあ、施設の内容は?本当の区民のためになっているのか?

 

大義名分の

亀有地区のにぎわい創出、リリオ館の集客・収益のアップ

は、達成できるのでしょうか!?

 

第2回の定例会本会議での区長あいさつにもありましたようにオープンから2か月の間で来場者が約1万人

絵本劇場ミッカご参照ください)

 

ミッカには私も友人と子どもを連れて利用することもあり、大人が読んでも楽しめる本も多く配架しています。

しかし、大人だけでの利用NG(中学生以上利用料200円)

対象が小学生以下、平日の午前中は小学生の利用がほとんどなく主な利用は乳幼児と保護者、

午後は学童保育クラブに行く児童もいるので、小学生の利用者は少ないと予想される状況で2か月で延べ1万人が利用。

 

その状況で1日平均200人の方々に利用されており、区が予想していた年間来場者数5万3000人の年間予想来場者数を大幅に超えそうです。

 

しかしながら、ミッカを利用したことのある保護者や子どもたち

はすでにお判りでしょう…

 

・児童館があるにも関わらず未就学児親子は200円払ってまでここに遊びに来るのか?

・児童館のようなスタッフから来場者へのかかわりは、特にない。

・小学生以下対象と言いながら小学生が来ない午前中は乳幼児向けのプログラムあるのか、と思いきやそうでもない

・リラックスして本を読む場所、といえども机がないって親としては子どもの姿勢悪くなるのではと心配

・リリオ館全体へのシャワー効果を狙える?

・亀有『地域』の賑わいに貢献できるのか?

などなどお話を聞いた方々や私自身の感想はたくさんありますが、

 

→これで大義名分果たせないのでは!?

 

子どもたちの成長や年齢での嗜好などにマッチしていない部分の改善の必要性や、この事業が今後どのように地域の活性化につながっていくのか。という事業自体の方向性について

 

私は議員になる前から、児童虐待防止の子育て支援活動してきたことで、

子ども向けの企画のあり方、子どもや保護者のニーズを認識する機会も多くありました。

そうした子どもと保護者からの視点は鋭く、それを把握しフィードバックしていくことでこそ『子どものための空間』になります。

 

区としては年間約8000万円もの税金を投入している事業でありますので、運営事業者との定期的な意見交換の場で利用者の感想やニーズを共有していく必要があります。

利用者にミッカに付加価値を感じてもらえる様に、

 

児童館や小学校の図書室との明確な差別化をし

地域のまちづくりに貢献できるような施設にしていただきたいと思い質問しました。

 

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質問

1、リノベーションプロジェクトの推進に関して、協定書では『機能を向上させることでリリオ亀有リリオ館及び周辺地域の賑わいを創出し地域の活性化を図ること』としておりますが、実施協定の10年間においてはどのような点を重視し亀有地区のまちづくりに効果があると判断するのか、区の考えをお示しください。

 

2、葛飾区の目玉となるべく事業であり利用者の興味に合わせた企画など必要となってきます。現在の課題を踏まえ今後どのように事業の改善や見直しをしていくのか区の方針を伺います。

 

答弁

1、ミッカの利用者数やレストランの収益、亀有地区センター会議室の利用率、図書サービスカウンターの利用者数の推移を注視し、

リリオ館7階への集客力がいかに高まり、その状態を維持できているのかを重視しまちづくりへの効果の判断とする。

 

2、ミッカの運営事業者者とは年に3回の事業の運営状況報告を求め、事業の運営にかかる協議を行うと定めている。区が認識している課題は平日の午前中は利用者が少ない、大人だけでも利用したいとの要望がある。今後も施設の活用方法や効果的なPRの手法、事業のありかたについて事業者と協議を重ね、課題の解決に向け取り組む

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正直なところ、レストランの単価は高く決して葛飾区の一般家庭がミッカに寄ったついでに気軽に払える金額ではありません。

全体の動線が繋がっていない現状は、協定期間の中で修正改善していくべきと思います。

 

リノベーションプロジェクトだけではなく、すべてにおいてその立場でないとわからないことが多くあります。

 

特に、未来を担う子どもたちに関しては、

子どもを育てている立場にしか、わからないことも多くあります!!

 

私たち子育て当事者が感じたこと、要望をしっかりと伝えてください。

ぜひ、ささいな気づきなどありましたら共有してください照れ