2022.10.7


隣にいながらずっと声をかけて

名前を呼ぶと「おーん」(うーん)と

返ってくる、、


前は寝ている時に声をかけて起こしたら

「何で起こすの」って怒られていたけど


今はわたしも不安だからごめんね

声をかけさせて...と思いながら

時々声をかけたり、名前を呼ぶと

うーんにならない「おーん」と返ってくる。


やっぱり意識は朦朧としているんだな、、

と思いながら...


明け方3時半くらいだったかな、、

夫「おめん。。」

わたし「ん?なに?!」

夫「おめん、、おめん」って

ごめん、、だと気づいた時涙が溢れてきた


昨日の夜、わたしの母と話した内容を

思い出した、、

「ゆきを一生守るって約束したのに

守れなくてごめんね」って、、


そして、その2ヶ月ほど前に

「子供たちは立派に育ってくれてるけど

ゆきを泣かせたらいけないから治すね」


って言ってくれた言葉が頭に浮かんだ



そのことに対しての「ごめん」だよね。


責任感が強すぎる、、

深い愛情と責任感の強さから

夫はこんなにもがいて必死に粘ってくれて

いるんだと。



わたし「ごめんじゃないよ」

「ごめんじゃないよ」って伝えて


そのあとは、名前を呼んでも返事はなく

眉だけが上に上がって聞こえてるよと

返事を返してくれた、、


「声が聴きたいよ」

「わたしの名前を呼んでよ」


って言っても返ってこない、、



午前5:30頃

とうとう眉も動かなくなった。


だけど、脈もとれるし呼吸もしてる

無呼吸の時間はあるけど...


ずっと粘って、粘ってる夫の姿は

本当にカッコよかった。


脈が弱くなってきていると感じたAM10:30


夫の左胸に耳を寄せて

鼓動を聴いた、、


ゆきちゃんが隣にいるだけで

ドキドキするんだよ。って

元気なときはずっと言ってくれてた。


その鼓動も弱くなってる



「粘ったね。

ひさちゃんは最高のラガーマンだよ。

ひさちゃんの勝ちだよ。」


そう告げると


夫が深く息を吸い

それが最後の呼吸でした。


AM11:20

わたしと2番目の姉とわたしの母に

見守られながら息を引き取りました。



わたしの母もまた夕方来るねと

夫に挨拶したばかりでした



姉が「きっとゆっこちゃんを1人で

悲しませないように、ゆっこちゃんの

お母さんがいるうちに、、と思ったのかもね」


って。



最期まで色んな形でわたしを守ってくれた夫。


本当にたくさんの愛を最期まで

注いでくれた夫。


ありがとう。。

その一言では足りないね。




わたしがそっちに行ったとき

「よくがんばったね」と言って

もらえるように3人の子供たちも

しっかり守って育てていくからね。


ひさちゃんの遺してくれた大切なことを

これから大切にしながら

生きていくね。


本当にありがとう。







南日本新聞にも掲載されました。


チャリティーマッチのときや

鹿屋のサプライズのときも

新聞に取り上げてもらって

喜んでいたのを思い出します。


今、そちらで喜んで笑っていますか?



多くの人が沢山の勇気と愛情を

感じたって話してくれるよ。


本当によくがんばったね。

お疲れ様でした。

ゆっくり休んでね。


近々、花園予選があるよ。

一緒に応援しようね。

一緒に試合を観ようね。


今でも近くにいてくれてる

そう感じてるよ。


ありがとう。