わたしの気持ちを伝えると...


急に夫の目に力が戻り...


夫「なんで最期みたいな言い方するの?

先生に今日が山だって...

三輪先生(在宅医療の先生)に言われた、、?」


そう聞かれた瞬間に涙が滝のように溢れて

こたえなきゃ、、

でも、こたえたくない、、

わーーーって泣きながら首を縦に振りました。


夫「三阪先生もそうだって?」


やっとの声を出して

私「いつどうなってもおかしくないって、、」

と伝えると...


夫「自分でもそんな気がしてた。。

みんなそこにいるの?


それだと話が変わってくるから、

1人ずつ呼んできて」



20:50くらいから、まずは長男を呼び

次に次男、、娘は塾に行っていたので

その前に夫の両親や姉たちひとりひとりに

伝えたい想いを夫が伝えていきました。


娘も塾から帰り、無事に話もできて、、


私「ラグビー仲間や幼馴染はどうする?」


夫「呼んで」


すぐに仲間に電話をするとみんな

駆けつけてくれました。。


「〇〇にも声かける?」

「〇〇は?」


夫「キリがねやいねぇー」(キリがないね)


と言いながら...



夫のこの頃の1番の症状は

胸の苦しさと息苦しさ...

水分を摂ると咽せるようになり

口の中を氷や水で湿らせる程度しか

できなくなっている状態でした。


そんな中、2時間半ほどのじかん

ひとりひとりにちゃんと

伝えたいことを伝えながら...


やっとの力を振り絞って

夫は夫らしく私たち家族や仲間に

愛を...

そして、話し終えた最後には



「黒木家をお願い。子供たちをお願い。」



「まだ諦めてないから」と。




どんなに痩せ細っても

立てなくなっても...

手足が思うように動かなくなっても...


なんとか前に進みたいと願い

粘って粘って生き抜こうとする姿は


本当に強くてカッコよく、、

最高の夫であり、最高の父親です。