癌を告知されたとき

夫は泣かなかった。



わたしだけがポロポロと

涙を流して...


自分のことよりもわたしの

心配をしてくれていた。



それから仕事も休んで治療に

専念することに決めた。



いつも笑いの絶えない夫の横顔が

無表情でいることも多くなり、

今どんな気持ちで何を考えているのか


知りたかった。

わかりたかった。


わからないことが不安にもなった。

知れないことがつらかった。



5月に手術ができないと言われたその日


コロナ禍で面会もできず

夫からのLINEも電話もなく

不安でたまらなかった。


本人の気持ちは自分だったら...と

想像することしか出来なくて、、

知りたいし、わかりたいけど

わからないのかもしれない。



そう思って、今は同じ境遇の方たちの

SNSの発信をみて

夫もこんなふうに考えているのかな

こんな気持ちなのかなって

考えるようになりました。


具合が悪くてピリついているときも

わたしの聞いたことで(食事とか)

怒らせてしまって、

どうしていいかわからなくなって

泣いてしまって一緒に「ごめんね」って

泣きあったりしたときもありました。


わたしが夫の気持ちをちゃんと理解できて

いなかったことを、他の方のSNS発信を

みて気づいたので声かけの仕方を

変えてみたらいい関係が築けるように

なりました。


   


夫の気持ちを聞けるときもあれば

聞けない時もある。。

でも聞けないときの方が断然多くて...




ただ、夫の気持ちにいつでも

寄り添いたいとおもう。