私には一回り上の兄が居ます。


彼に会ったのは、昨年の法事で短時間、その前は父が亡くなった時で、その前はいつだったか

転勤族で、どこに住んでいるのかもいつも知りませんでしたし、年賀状のやりとりもありません。


昨年の法事では、一瞬兄が誰だか分かりませんでした。

そんな兄とマスクのお礼で、3月に再び会ったのですが、





私は昨年、法事で会ったばかりなのに、目の前に居る兄が一瞬分からなかったです。

相変わらず、朗らかで聡明な美男子という雰囲気でしたが、すっかり老けていました。

変わらないのは声だけでした。



「あれ、お兄ちゃんどこびっくり」と呟いたら、

目の前の人が兄でした。

マンションのドアの前に立っているのは、兄1人だったのに。


私が思い浮かべる兄は、

私が小中学生の頃の兄の姿なのだと思います。




お兄ちゃん。

私は小さい頃、貴方と遊んだりしたかったし、

一緒に食卓を囲んだり、2人でご飯を食べに行ったり、ちょっとした相談や愚痴やそういう会話をしてみたかったよ。

社会人になった頃には仕事の話なんかしながら飲んでみたかったよ。

私も美味しいお酒を知ったし、おしゃれなお店を沢山見つけたよ。

最後になんてことない平凡な会話をしたのは、いつだったのだろう。

1つも思い出せない。



他人よりずっと遠い兄です笑い泣き



割とある話かしら照れ