西洋医学のお医者様お二人が質問に答える形式で”一般に信じられている事”とは大分かけ離れた本音を教えてくれる一冊です。
著者の真弓先生は超ベテランの小児科のお医者様ですが、先生の病院にはいわゆる西洋医学のクスリは一切おいていないそうです。
これは、西洋医学のクスリを否定している訳ではなく、ほとんどの病気の場合にはクスリが必要なく、むしろ患者さんの病気になった原因を取り除き、免疫を高めることの方が大事だということからだそうです。
そして西洋医学のクスリは緊急的な場合には、先生も処方されるわけですが、必ず副作用があるということを良く知っておくことが大事だと言います。
真弓医師が医者になった1955年に比べ人口は2倍、
だといいます。そして、その最大の原因が薬の使いすぎだと真弓先生は言います。
真弓医師が実際に患者さんには、次のように指導するそうです。
クスリはできるだけ服用しないようにしてください。
自宅で薬をしっかり食べてください。
薬とは、文字通り草を食べ、
アーユルヴェーダの考えに通じていて、大いに共感してしまうのですが、そもそも 日本には、「食は生命なり」という教えがあるそうです。
ただし生命になる食事には以下の条件があります。
生命になる食事
三里(12キロ)四方のものを食すれば病せず
本来は食物は自分で育て自分で採るもの
旬のものをとる
生き物(植物なら芽が出るもの、動物なら仔を産めるもの)
この3点が守られていないものはクスリ(食品添加物など)
特に、現代の毒物は農薬も添加物も他のも、
それこそ、アーユルヴェーダが定義しているアーマ(毒素)に合致しています。アーユルヴェーダでは、アーマ(毒素)をネバネバしていて、熱感があり、その人の弱いところに移動して定着してやがて発病するとしています。そしてその粘着質な毒素を排出するための方法として、食事療法と、外用として油剤療法と発汗を勧めています。
そもそも、日本人の食事は江戸時代までは2食で、夕食は大体4時くらいだったそうです。そう考えると現代人がいかに食べ過ぎでしかも夜遅く消化不良になっても仕方ない食事の仕方をしていることがわかります。
時代も食生活も環境も大幅に変わっている時代に生きていることを心して、それに合わせたデトックス方法も学ぶ必要があるということをあらためて感じます。
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