2016年2月に貸出予約したのが、やっと回ってきました。
待つこと約1年半!
確か申し込み時は360人待ちくらいで、一人につき1日の所有期間でも順番待ちまで1年?!こりゃ3年くらいかかるかも。。
とか思っていたのですが、蓋を明けてみれば1年半、、。あれ?みんな2、3日で返したん?という謎が残る。
そういう私は、2週間の貸出期間制限ギリギリまで借りていて、初回読了後、間を空けず再読しました(笑)。
いや~。良かった!
最初は三年待つつもりだったと書いたことからもお分かりだとは思いますが、それほど読みたくて仕方ないというわけではなかった一冊。
しかし、1年半の待ち期間に借りた又吉氏のエッセイ集「東京百景」が、すごくよくて(笑えるし、ホロッともくる)、そこからはちょっと期待はしていたのですが、「火花」はまさにこの「東京百景」がベースになったとも言えるような物語。
敢えてレビューは一切目に入れてなかっ
たものだから、読書中に「あ~!『東京百景』読まんかったら良かった?、、いや、読んでたからさらにおもしろいのか?」とちょっと悶々としてしまった(笑)。
半分くらいまで読み終えたところで、「ストーリー展開が淡々としていて、なんだか読んでてほっこりした気分になるし、これは手元に置いておきたい一冊になるな。文庫が出たら買おう。」とは思っていたけど、、
まさか後半で泣かされるとは!
泣ける話だったん?知らんかった!
直前まで何の予感もなかったのに、125ページ目で、いきなりの号泣。
いや、通勤の車の中(運転しながら読む、汗)、しかも渋滞ノロノロ運転@幹線道路ゆえに対向車から丸見えになるので、実際泣くのは堪えたんだけど(笑)。
感動屋さんではなく、どちらかといえば斜に構えていてあまのじゃく、映画や本で泣くことなんてなかなかないタイプの私。
本はたくさん読んでるはずだけど、泣いたのなんていつぶりだろう?記憶にないくらい前だと思う。かろうじて思い出せるのはゴンギツネ?ってどんだけ遡るん?!
泣くのを我慢したせいで、鼻の付け根が痛いなんて経験もかなり久しぶり。
あ~。びっくりした。
良い意味で期待を裏切られた一冊でした。とりあえず近日中に「火花」と「東京百景」両方買うぞ。
(あ、思い出した。前回泣きそうになった本。リリー・フランキー氏の「東京タワー」!あれも良かった。)