エッセイコンテスト作品
2000年…息子が生まれた年の優秀賞
とてもうるっ
ときたのでご紹介します
伝えていますよ。僕らの思い
結核を患って退院したばかりの僕に
「私でよければ」と言ってくれた君
そして、お互いに「健康で心安らぐ家庭」
にしたいと指切りげんまんした日
四人の子どもたちに恵まれた時
万一に備えて僕は自分だけ
生命保険に加入しました
安月給の家計でやりくりするのが
大変だった君を僕は知っていましたから
それでも加入したのは、約束に対する
僕の誠意を君に知ってもらいたかったからです
しかし、運命は残酷な試練を求めました
予想もしない病でしかも突然に
君が先に逝くなんて…
そしてその時、目の前にした保険証券で
君が自分にもかけていたのを知った驚き
あれから十五年目の夏を迎えました
君が「遺した思い」で子どもたちは
四人とも好きな勉強ができました。
そして今、「生命の時間」を謳歌しています
その姿を毎年こうして見てもらいたくて
君の前にみんなが顔をそろえています。
いつの頃からか気がついたのは
彼らがだんだんと君に似てきたことなんですよ
君と約束した「思い」は
少し言葉を変えて
子どもたちとの合言葉になりました
「健康で、心安らぐ人生のために」
そのために、好きなことに挑戦しようってね
あってはならない万が一
とても悲しい出来事ですが
そのリスクは誰にでもあります
その先にあるものは…
絶望なのか
前向きになるのか
生命保険がお役に立つと言うのは
良いことではない出来事です
が、契約者の方々が納めてくれている保険料は
こうやってお役にたっています。
逆に
あなたのお役に立つ時があるかもしれません
顔を見たことも、会ったこともない契約者
知らないところで
目に見えないところで感謝されています
その橋渡しが私のお役目です
