父が入院し、
無事退院したとのことで、
先日実家に帰省した際、
母が着物を何着も出して来て
「リメイクすれば良いじゃん!
娘がいてくれて、ほんとに良かったぁ」などと言って、
母のお気に入りの着物を沢山持たせてくれました。
彼女は始終上機嫌で、
桐の着物ダンスを次々に開け、私が好きな柄を片端からくれたのだけれど、
それは、かつて幼かった私が決して触らせてもらえなかった着物たちでした。
しばらくそうやっていくうちに、
底の方から母宛の古い手紙が出てきました。
結構な厚みのある手紙で、
差出人には父の名が書かれていました。
若かりし日の父が母に宛てた手紙です。
「後で、また読み返してみるね、、、」とだけ母が言い、
その場にいた私はと言えば、
ちょっと変なテンションになっていました。笑
時の流れや、家族が積み重ねて来た、ながいながい時間に想いを馳せれば、感慨深いものがあります。
必ず終わりの来る人生。
遠い日の輝きを思い出す時は、いつも、懐かしく哀しく、
そして今更のように恋しくなります。
そんな気分の帰省でした。