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もうね、こんなにも主人公の身を案じたり可哀想で涙したり愛おしくて抱きしめたくなったり、子どもの頃から極悪モンスターの達也ととんでもなくどうしようもないクズ母道子を憎んで呪って地獄に落ちることを切望したり、感情移入というのかこれほど精神をかき乱された物語が今までにあったでしょうか。

映画ではあったけど。

「エスター」…

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ま、これは置いといて

今週の通勤電車の中でアタシの心は波乱万丈でした。

辛さと怒りで読み進められない、でも早く読み進めて通り過ぎてしまいたい、そして早く先も知りたい。

月曜から金曜までの通勤往復と、昨日はクライマックスだったので夜中まで読みました。

精神的に時間かかった。

なんとか、なんとか、ホッとするエンディングでしたね。

ただ、スカッとはしない。

足りない…

そんな感じ。

主人公圭輔が辛い毎日を送った中学校時代に唯一の救いとなった友だち寿人。

当然色々あって、しばらく疎遠だった2人が大人になってから再会します。

頭のいい2人が達也と道子の極悪親子をじわじわと追い詰めていくのはとても良かったのです。

が、

非常にぬるく感じてしまったよアタシには。

人が良すぎるのよ、圭輔。

寿人もね、賢くて冷静なんだけど、、、

2人とも優等生過ぎる。

どんだけ酷い目にあったのか思い出せぃ

常に側で言い続けたいくらいだった

道子には極刑を望めるけど、達也は一体どんなふうに断罪されるのか、そこんとこは描かれていない。

なので物足りないんだけども、読み応えはありました。

書店でのオススメNo.1ですもんね。

この「代償」の前に読んだ「雪冤」の方が濃ゆくて個人的には面白いかな。

でも「代償」の方が200円も高いのよね