大腸癌と子宮筋腫の為子宮全摘の2つの手術を無事終えた翌朝、ほとんどの機械は取り外され、1番邪魔だった足のポンプも外してもらった。
残るは尿の管のみ。
これは歩けるようにならないと外してもらえないらしい。
手術後翌日には歩けます
と言われていたからそういうものなのかと思って、いざ立ちあがろうとしてもなぜか立てない。看護師さんに立たせてもらって歩いてみたらめまいで歩けない・・・この日は尿の管はそのまま、またベッドに寝たままの一日になった。
腸の手術だから当然ご飯はなしで点滴のみ。トイレも行かなくていい。

お腹も空かないし、おしっこは勝手に出てくれるから結構楽ちんだった。

2日目、体は軽くなり普通に歩けたから管は外してもらえた。心配されてた排尿障害もなし。


入院中の楽しみは、まだ小5だった次男が毎日学校帰りにお見舞いに来てくれることだった。

病室に来たら小銭の財布を渡して、売店で好きなお菓子を買い、私の横で食べて帰る。

それが楽しみだった。高校生だった長男は病室に来るのが嫌だったらしく退院の日までお見舞いに来ることはなかった。


何が一番嫌だったかというと、おしりの穴から管が固定されていて違和感半端ないし、う○こは流れ出る笑
45歳にして下の世話を体験した。
そして、外科の先生達の巡回診察の時には、若い研修医も数名いる中、そのお尻の穴を見せねばならなかったのが一番嫌だった・・・。どうやらそのおしりの管が新製品だったらしく、私がその患者第一号だったためみんなで見学しに来ていた様子。 これが入院中毎日だった。
入院期間は約2週間。9日間は絶食だったため体重は5キロ減ってガリガリになった。おしりの管は退院の日までくっついたままだったから、取ったあと肛門辺りが傷だらけ。ボラザ座薬を処方された。 口からご飯を食べられるようになってからの回復は早かった。ご飯ってすごい。
お尻の管が外れた翌日、無事退院となった。

2週間ぶりの外は最高に気持ちよかったし、なにより自由に動けることがうれしかった。

帰ってからは、排便障害に苦戦。
食べたものがウォータースライダーのように出てきたりしていたので、食べるものに苦労した。

私の病気もこれで終わり!なんて思ってたけど、この後リンパ転移でゼロックスを8クールやることになる。
そして、私をとことん苦しめる肺転移になるのだ・・・。