Mrs.Green Appleの歌詞、ここがグッと来た！
シリーズ③はニュー・マイ・ノーマルを
取り上げたいと思います。
私はケセラセラからのファンなので、
ニュー・マイ・ノーマルは遡って知った曲、
という事になります。
発売時期から考えても、タイトルにしても、
単にバンドの活動再開（phase2スタート）
ということだけでなく、
コロナ禍の事が念頭にあったと思います。
いくつかの背景や意味合いを複合的に読む
事ができるし、
抽象性や普遍性と具体性との同居具合が
絶妙です。
それでは改めて、歌詞をじっくりと
読んでみましょう。
ニュー・マイ・ノーマル
作詞 作曲 大森元貴
エンドレス 鳴り止まない
酸いも甘いも引っ掻き傷も愛して
足りない何かを今も待ち侘びてます
汚れてしまう前に大事に壊せますか？
変わらないものだけを今は数えている
いつもあなたに伝えたくても
言葉に出来ない私です
きっとそれは幸せの悪戯で
今日もありがとうがシャイな様です
キリが無い迷い達と
ポピュラーミュージック
僕らの真実を抱(いだ)いて
枯れない何かをこの先も探していたい
抱きしめすぎる前に僕はいつか気付けますか？
変われないところだけを今は数えてしまう
いつもは痛い胸らへんが
今日はなんだか高鳴ってる
休みは何しようかな 映画でも観ようかな
そんな調子で生きろエヴリデイ
人間の数だけ すれ違いが起きていて
たまに嫌になる
綺麗なままで擦れることなく自由でいて
そうすればきっと 巡りあえる
ロマンスの香りに誘われて出会って
恋をまた知って 愛に怒られて
優しさを食べて 田んぼ道も走って
未だ見ぬ思い出 期待だけはさせてね
いつもあなたに伝えたくても
言葉に出来ない私です
きっとそれは幸せの悪戯で
今日もありがとうがシャイな様です
私色で彩って
誰とも比べないスタンスで
ある日突然花が咲いたらラッキー
そんな調子で生きろエヴリデイ
明日を超えていかなきゃいけない
(言えない 上手くは言えない だからこそ)
笑っていたいよね
手を取ってる実感が欲しい
(You & I You & I You & I あなたもね)
みんなそうよね
前半の歌詞は、ミセスの活動休止や
その間に起きた事実と、その時の
メンバーや関係者の気持ちを嫌でも
連想してしまいます。
そのような読み方は
言わずもがなだと思いますので、
それはファンの皆さんを信じてここでは
書きません。
ただ一言、言うとすれば、1連目と3連目の
Aメロの歌詞は、泣いてしまうよなぁ。
よく戻ってきてくれたと、存在を知らずにいた
私でも思ってしまう。
私が今まさに刺さるのは
【人間の数だけ すれ違いが起きていて
たまに嫌になる
綺麗なままで擦れることなく自由でいて
そうすればきっと 巡りあえる】
の部分。
一つ前のブログでイスラエルとガザを巡る
出来事に少し触れました。
それ以前にはロシアとウクライナの事も。
こういう世界の不安定さも、
ミクロな目で見れば人と人のすれ違いが
原因ですよね。
ユダヤ人とイスラムの人々。
アメリカと中東。
ロシアと周辺国。
アジアだって、中国や北朝鮮を巡っては
穏やかとは言い難い。
歴史が戦争は過ちだと証明しても、
１００年もしないうちに
みんな忘れてしまう。
【たまに嫌になる】
というか、今まさに、嫌になってしまうような
世界のありさま。
ついこの間まで、あんなに感染症に
おびえて、大変だったのに…。
作者が
【綺麗なままで擦れることなく自由でいて】
と言っていますが、
自由でいる事がどれだけ大切なことか。
もし、今争う人々が綺麗なまま、
自由であったなら、私たちはいつか、
隣人として【きっと 巡りあえる】のに。
そういう気持ちで、この曲を聴くと
平和への思いでいっぱいになってしまいます。
さて、全くの余談ですが、
Lucky Kilimanjaroの「光はわたしのなか」
という曲では、コロナ禍に突入して
先が見えない状態のみんなへの励ましと、
決意が歌われていました。
当時とても心を打たれました。
私はニュー・マイ・ノーマルが
「光はわたしのなか」のアンサーのように
勝手に感じました。
もし良かったら、2曲続けて、聞いてみて
下さい！