本当に何を言っても伝わらなくて、
無駄なことがわかった。

ここ数週間、相手がかわいそう、悪いことしたな、やり直す?という感情を抱いていた自分が愚かだと思ったし、またしても自分に失望した。


「今週は会える?」
「土日遊ばない?」
「甘いものたべいこう」
「おいしそうなカフェがあったよ、いこう」
「お芋堀り行こう」

そんな風に誘ってくる相手をことごとく、
申し訳ないと思いながら私は断り続けた。


そんな風に、
簡単に会って話せば
わだかまりが消えて、
結婚できているのなら、
今頃こんな風にお互い実家に帰っていないし、
私はひとりで子供を産む決断などしない。


核心には触れず、
ただ会って話したいと言い続ける相手には
違和感と不信感しかない。

会ったところでまた本音が言えなくて、
苦しいだけ。
聞きたいことも聞けなくて、
ただ表面上笑って過ごすだけ。
そう相手に伝えても、
だからたくさん会って話したいと
言ってくる相手。
本当に理解し合えない。


だから、聞いてみた。
「(渡していた)認知届書いてくれた?」

すると、
「結婚するならそんなもの必要ない」
との返答。



私はほとほと呆れた。
こいつは本当に頭がおかしい。

今更、この状況で出産までに結婚できると思っているのだろうか。

私の親からは、
「結婚しないなら認知もしないし、養育費も払わない」と言っている相手との連絡は今後一切遮断し、会うなとまで言われている。

そんなこともつゆ知らず、
結婚できると思っている相手が
本当にお気楽でうらやましい。


だから、私は、こう返答した。

「現状、結婚はできないと話したよね。
あなたは行かないから知らないと思うけど、病院でも、役所でも、結婚していなくても、パートナーの名前って絶対に書かされる。それってつまり結婚と子供は関係ないってこと。
それなのに、結婚しないなら認知もしないし、養育費も払わないという考え方はありえないし、避妊してと言ってもしなかったのに結婚することでしか責任を取れないというのは、本当の意味で大人としての責任を取る気がないんだと思う。
私は産後、育休も取らずに仕事を復帰する予定で話を進めてる。
それがどんなに大変なことかわかる?
認知もしないし、養育費も払わないと言われて、現実考えて、そんな楽しいことばかり考えていられない。
認知届の準備ができたら連絡ください。」


その返事は本当に呆れた、最低なものだった。
「どんなに大変なことかわかる?って、会っても話してもくれないのにわかるわけない。
大変な道を一方的に自分で選んでいるんだから、苦労するのは当たり前でしょ。」


私がいう、大変とは、体力面も含めてなのに。
わからないんだ・・・
出産も育児もなめてるのかな
命がけなのに。

私が自ら苦しい道を選んでいて、
だから一人で苦しむのは当然だと。

それが、仮にも結婚したいと思っているほど
大切にしたい相手に言える言葉だろうか。
本当に、
この人はただ世間体とプライドのために
結婚すると言っているだけなんだと思う。
心の底から私を大切にする気がないし、
大切にはしてくれない。
この人の本当の心が見えた。

やっぱり、本当につらいとき、
私のことを受け入れもせず、
寄り添いもせず、
やさしい言葉をかけるでもなく、
手を差し伸べてはくれない。
味方をしてくれない。

どんなに反省してると謝られても、
土下座されてお願いされたところで、
根本的には変わっていないし、変わりっこない。
人間そう簡単には変われない。
心根が腐りすぎている。

それで、一緒になったところで
私はまた本音を言えなくて、
我慢して飲み込んで、
精神的に苦しくなるのは目に見えている。

一人になったら金銭面では苦しいかもしれない。
だけど、この人と一緒になったところで
相手のお給料で悠々自適余裕な生活が送れるわけでもない。
生活も苦しい上、精神的にもこの人がわかってくれないとか、支えてくれないとか、我慢してそんな思いばかりする。
それなら、どうせ苦しいなら、一人で十分。

本当に私をわかろうともせず、
相変わらず見捨てられた自分だけがかわいそうと思っている相手の幼稚さに、本当にかわいそうだと思った。
それでもなお、自分だけが悪いと思わないと今も言われ、
私の言葉が喧嘩口調だと相変わらず私のせい。

もういいや。
関わるたびに、失望して、嫌な思いをするだけ。
それならもう連絡してこないでほしい。

私は子供がこの人のようなクズにならないように愛し、育てる。
父親はいないから片親だけど、全面的に協力してくれる母や弟がいる。
子供にさみしい思いをさせないように、全力で愛し、育てよう。
苦しい思いをさせてしまうこともあるかもしれないけれど、その分、子供と一緒に楽しいこと、うれしいことをたくさん共有して経験していこう。
母や弟にも申し訳ないけれど、感謝の気持ちを絶対に忘れずに一生懸命生きよう。