家に帰って、

すでに一緒に住み始めたかれぴに伝えた



エコー写真も見せたけど、

かれぴは、

「まだわからないんでしょ?

そんな愛着もたないように

したほうがいいでしょ。」

そう言って、

あまりちゃんとは見てくれなかった


私も頭ではわかっていたけど、

実際にそう言われてしまうと、

なんだか少し傷ついた









胎嚢確認から数日後、

私の体調は急に悪くなった





それまで

母や病院の先生に、

体調は?気持ち悪いとかない?

そう聞かれても、

ない!

としか答えてなかった




だから妊娠の実感なんてまるでなくて、

ただ生理前のような胸の張り

と眠気があるだけだった




だけど、急に

つわり(と呼んでいいのかわからないけど)

とやらがやってきた




ああ、わたし本当に妊娠してるんだね

そう思った



気持ち悪い

そう言うと、

かれぴは

「それって…

やっぱりそういうこと?

すごいうれしいけど、

仕事いそがしい時にごめん。

俺知識全然なくて、

そんなすぐそうなると思わなかった(つわりのこと)」

そう言った



わたしは、仕事のことを考えて

不安で押しつぶされそうだった





翌日、

朝一でトイレで吐いたり、

会社に行く途中の電車で気持ち悪くなって

途中で降りて、ホームの椅子で休憩した

初めての経験だった

なんとか会社には着いたけど、

仕事中も何度も気持ち悪くて

トイレに駆け込んだ

朝ごはん全部吐いても気持ち悪くて、

頭痛すぎて死にそうで

もう無理だった

仕方なく、午前中で早退した



この時点で、

まだ会社には妊娠したことを

誰にも伝えてなかった






本当はそのまま実家に帰りたかったけど、

自分の家に帰った



数時間寝て

少し楽になったので、

お風呂をいれ、さっぱりした





動くとおなかがすいたけど、

冷蔵庫のにおいがむりで、

朝、お昼ごはん用に買って行ったおにぎりも

食べる気にはなれなかった



栄養ゼリーとりんごひとかけだけ食べた







母に気持ち悪くて早退した

と伝えると、

実家に帰ってきなさいと

言われた



家にいると無理して動くんだから、

経験ないんだから

おとなしく言うこと聞きなさい

そう言われて、

言うことを聞くことにした








かれぴには申し訳なかったけど、

仕事終わりで送ってもらうことにした