2008年07月

 曇り、良馬場の大井競馬場で行われた重賞レース・第29回サンタアニタトロフィー(ハンデ・SIII・1600m・1着賞金1500万円、出走11頭)は、好位でレースを進めた1番人気のチェレブラーレ(大井・太田進厩舎、張田京騎乗)がマズルブラストとの一騎打ちを制し、7月2日のゴールドカップ(浦和・SIII)に続いて重賞連勝を飾った。勝ちタイムは1分39秒6。トップハンデ57.5キロを背負った2番人気マズルブラストがクビ差で2着、上位2頭から7馬身離れた3着が8番人気の牝馬ベルモントノーヴァだった。4着にはゴッドセンド、5着にはショーターザトッシが入っている。

 勝ったチェレブラーレは父ブラックホーク、母ヴィンチェンテ(その父マルゼンスキー)という血統の4歳牡馬。昨年1月に北海道から大井へ転入後3連勝で南関東のクラシック戦線に乗ったが、羽田盃は8着、東京ダービーは9着と敗れていた。その後は条件戦で堅実な成績を残してオープン入りを果たし、前回出走した7月2日の重賞ゴールドカップ(浦和)で1番人気に応え初の重賞勝ちを収めていた。通算成績は21戦10勝。

<レース後の関係者のコメント>
1着 チェレブラーレ
(張田京騎手)
「着差こそクビ差でしたが、1番人気に応える横綱相撲でしたね。レース前から相手はマズルブラストだと考えていました。実際僕もマズルブラストに乗ったことがあって力がある馬だというのは分かっていたので、向正面で少し早いかなとは思いましたが、マズルブラストめがけて動いて行きました。ゴール前で一旦かわしながらまた詰め寄られて一瞬ヒヤッとしましたが、よく頑張ってくれました。まだ馬は若くてこれからの活躍が期待できますので、これからも応援よろしくお願いします」

(太田進調教師)
「前走から間がありませんでしたが、疲れがすぐ抜けて、状態は良かったので強気でレースに向かいました。張田騎手が向正面で仕掛けましたが、あの辺りで行かないとマズルブラストをつかまえられなかったでしょうから、良かったと思います。直線ではちょっと心配しましたが、追い出されてからの動きがよく勝てると思いました。去年と比べて今年は使われるたびに馬が良くなって、扱いやすくなって来ました。東京ダービーの頃から長い距離でももつようにして来ましたし、距離にはこだわらず使っていきたいと思います。この後は少し休ませて、また秋に頑張ります」

2着 マズルブラスト (戸崎圭太騎手)
「最後の直線でどうも向こう(チェレブラーレ)がソラを使ったようで、差し返せると思ったんですがね。まあ斤量差もありましたからね。この距離でも走れなくはないですが、向こうの馬とは距離適正の差があったかな。乗り味は良くて、道中は行けるかと思ったんですけどね」

3着 ベルモントノーヴァ (石崎駿騎手)
「前々での競馬をして残る、という思った通りのレースが出来ました。久々という今の状態ではよく走っていますよ」

4着 ゴッドセンド (早田秀治騎手
「揉まれない位置で競馬が出来ました。力は出し切ったんだけどね…」

(取材:小林雅巳)


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