NYはまさに音楽の街、どこのバーやライブハウス、レストラン・・・どころか、街中にストリートミュージシャンが溢れています。それも色んな国の音楽。


 さて、何を隠そう、私もNYの地下鉄で主に黒人たちと演奏したりしていたのです!


 最初は死ぬほど緊張したので、大荷物を抱えて駅まで行ったのに、なみいる外人を前に萎縮(まぁ、あっちでは僕がガイジンなのですが・・・)、結局、そのまますごすごと帰る、なんてのを繰り返しました。


 そんな何回目かの挑戦のとき、ふと、ユダヤ人の老婆に「You have a change?」と言われたのです。


 Changeとは小銭やつり銭のことで、このようにNYにいるとよく小銭をねだられます。


 今でもなぜかは分からないのですが、そこで、反射的に何セントかあげたとき、ふっと、今日はやってみようか、という勇気がでたのです。


 そこから大急ぎで決心の変わらないうちにと、荷物をといて、一人で演奏を始めたのですが、僕の楽器はベースなので、一人で歌いながらやると、まさに芸人のハナワ(笑)。


 結局、初勝負、稼げだのはたったの3$(240円くらい)でしたが、最後の方、サングラスをしたドラムの大荷物を荷車に抱えた黒人おじさんが近づいてきたのです。


 「お前のベースは、それじゃぁギターだよ。黒人の音楽やりたいんだろ?俺は毎日地下鉄で演奏してる。俺となら一日一人100$(1万円くらい?)稼げる、教えてやるから、明日2時にC列車の23丁目アップタウン行きホームに来い」


 後にして思えば、自分は独立国の王様だと思いこんでいる、まさにアメリカ版変なおじさんで、実際は100$の三分の一にすら満たなかったのですが、こうなると、アメリカ人は気さくでどんどん地下鉄の演奏仲間が増えてきました。


 ・・・・・・・


 さて、そんなこんなですが、ここで、NYでストリートライブをやりたい!という人のために、自分の使っていた機材を紹介しようと思います。


 1、アンプ 120ワットくらいの大きいもの(Heartke)


 2、車用バッテリー


 3、コンバーター(車屋、もしくは、Radioshackなどの家電製品屋にもありました。車用バッテリーの電気をコンセントを通じて使えるようにするためのものです)


 4、Loop station(ベース一人だとさみしいので、使ってました。また、多少のリズムトラックを入れておくこともできます。また、マイクもここにつなげます)


 5、車用バッテリーを家のコンセントから充電するための充電器。これは持ち歩きませんが、必要なものです。


 6、Fender Jazz Bass Marcus Miller Model


 こんな沢山の機材をどうやってもってくんだ!と思うでしょうが、Office DepoなどでHandCarryが売ってるので(確か25$くらい)それに紐でくくりつけてころがしながら、楽器は肩にかついで運びます。


 さぁ、ところで、その機材をくくりつける用のあののびちぢみするゴムひも、なんていうか、困るんじゃないですか?


 僕もわからず、困りました(笑) 身振り手振りで説明し、やっとわかったのは、そう、これはBungee Cordというんですね。バンジージャンプのバンジーです。


 もう一つ、ずっと疑問に思っていたこと、NYの地下鉄の自動改札はすごく小さい旧式なうえに、鉄の棒がくるくるまわるやつがついていて、カードをSwipeするとそれがまわって通れるのですが、そこをどうやって通るのか・・・?


 正解は改札の横にかならずある大きなEmergency緊急扉をひらいて、サイレンのなる中、とりあえず機材だけを改札の内側に置き、そのまんま通ると無銭乗車になるので、自分は改札をあらためてとおるわけですね。


 また、こんだけの荷物もってやる人、ドラマーもそうでしょうね、そんな人は自然とエレベーターのある駅をおぼえます(笑) わざわざ遠回りしてでも、エレベーターを使って目的地に行くのも慣れてくるとできるようになります。

 

そうして、仲間と合流・・・・、のはずが、これは覚悟しておいてください。


 時間通り、On timeで行くのなんで、まず我々日本人だけです(笑)。すごい奴は6-9時の許可証アリライブに、なんと9時に来た。来るのがすごいと思いましたよ・・・


 朝早起きしたんで今日は休みます、なんてオジサンがいたり、そもそも来ない、ピンハネする、など、むちゃくちゃでしたが、まぁ、これぞまさに異文化交流。語学校に行ってるだけでは味わえない、濃いNYライフができたと思います。


 今日は思い出話で長くなってしまいましたが、ミュージシャンの皆さんも、もし留学する機会があったら、是非Street Gig ためしてみてください。もちろん、英語も上達しますよ!まぁ、ああいうとこの英語はあんま「正しい」英語ではないかもしれませんが、それも一興(笑)

英語ティーチャー Leon横山

 

★★★★★★★ 

東京American Language Proglam 秋葉原校

千代田区外神田4-8-3 ナカダイビル3F

代表 横山Leon

Mail leonyokoyama@gmail.com