昨日のつづきです。


 言語には距離というものがあるようなんですね。


 ポルトガル語をしゃべっている人がスペイン語を習得するのはものすごく簡単らしい、というのも、かなり二つの言語が「近い」から。極端なことをいえば、ネイティブの大阪弁を東京の人が勉強するみたいなもの(?)は言いすぎなのか、わかりませんが、お互いに住んで会話しているだけで結構しゃべれるようになってしまうみたいです。


 その「距離」でいうと、英語と日本語の距離はかなり遠いといわれています。

 

 だから、まぁ、基本的に英会話は難しいのです。これ言うと商売うまくいかないんで、あまり言う人はいませんが、実はそうです(笑)。


 ある大学の先生なんか、アメリカで英語で講義した後、学生との懇親会で感想を聞くと、「ドクター、正直全く分からなかったですが、日本語って英語に結構似てるんだな、と思いました」といわれてズッコケた、とか(笑)。


 ただ、僕は日本人全体が英語のうまい人たちになれる可能性は十分にあると思っています。要は、日本の英語教育による勉強のやり方が「会話」向きではないのです。仕方のない面はありますが、今はこれだけネットなどが発達しているのですから、それは十分に可能です。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 最初にヒントを得たのは、あっちで出会った日本人の友人でした。


 彼は高校を中退して以降、服の関係の仕事をしていたようなのですが、20半ばにしてアメリカに来た。もちろん、文法の勉強なんかしたこともなければ、最初は全く、英語なんかしゃべれなかった。


 そんな彼は1年ちょっとで、ネイティブ並になっていました。


 逆に、超エリートの日本の友人、分厚い英語の論文ばかり読んでいた彼は、多少はしゃべりますが、お世辞にも「流暢に」話しているとは言いがたかった。


 前者の彼は勉強嫌いなので、そんなことはほとんどせずに現地の人ととにかく遊びにいきまくり、後者のエリートの彼はあまり社交的でなく、基本的には家と研究室の往復で、学校でも発表の時以外はあまり話さなかった。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 この二人の何が違ったのか?というと、実際にアメリカ人と会話した時間です。ここが格段に違う。


 また、こんな話もなんなのですが、日本の例えば飲み屋のお姉さん方・・・、海外から来る人たちも半年後には皆結構な日本語を話しています。


 これまた、ほぼ休みなく毎日8時間近くは、日本のおじさんたちと日本語で話さざるをえない(笑)。つまりは、日本人と会話した時間が圧倒的に長い。相撲取りもそうです。


 そう、なんてことはない、外国語を話したかったら、毎日膨大な時間外国人と会話しつづければ、それだけでその言葉をある程度はマスターしてしまえるのです。子供であればあるほど、マスターまでの時間は短縮されます。


 逆にこれがないと、いくらやっても中々しゃべれはしない。


 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


 そんなの現実的に日本にいたらムリ!!!なんて言わないで、ここに着目して日々の勉強スケジュールを立てるべきです。


 会話は要は聞いて、話す、これです。そして、この練習は実は一人でもできるんですね。


 SLAに関していくつもの本を出している白井恭弘さんは、ポイントは大量のInputと少量のOutput、そして、学習はListeningから始めるのがいいと指摘しています。


 ここに着目して英会話の練習トレーニングの計画を立てればいいのです。


 ある程度基礎が出来たら、これにつきます!え?そんなこと?なんて思ってるあなた、本当ですぞ!



 具体的にどうやるか、の例は、長くなりすぎたので、また明日。


 


★★★★★★★ 

東京American Language Proglam 秋葉原校

代表 横山Leon

Mail leonyokoyama@gmail.com