「なれないんじゃないかな」
…「シンカリオン」68話。
自分を導いてくれた人(ホクトパパ・フタバさん)のようになりたい。
そう思い、彼らと同じ「指導長」になる道を選んだリュウジ君。
超進化研究所で働くのに必要な鉄道知識を得るため、ハヤトに協力を仰ぐなどして奮闘しましたがうまく行かずショックを受けて深く落ち込んでしまいました。
自身を気にかけてくれたフタバさんに、
「俺は速杉指導長や三原指導長みたくなれるんでしょうか」
と問うと、返ってきたのが冒頭の言葉…
「あの人のようになりたい」
そんな夢を叶えようと頑張ってる相手にとっては残酷な言葉かも知れない。
でもフタバさんが言いたかったのは決して意地悪ではなく、
みんなそれぞれの道があるから、リュウジ君にもリュウジ君なりの「指導長」への道がある……
ということでした。
フタバさんは超天才。
本庄さんが覚えるのに半年以上はかかったという鉄道知識。
超進化研究所で働くには欠かせないもので、9000以上の駅名と位置関係、全新幹線の時刻表…等。
でもフタバさんはそれを2週間程度で全て記憶。
「お風呂上がりなどの空いた時間にちゃちゃっと覚えられる」
と語る、とんでもない記憶力の持ち主。
だけどそんな記憶力を持っているのには、理由がありました。
幼なじみであるヤクモさんの存在。
彼はクラスで人気者の秀才。
夢も打ち込めるものも何もなかった幼い頃のフタバさんは、そんな彼に追いつきたく勉強を頑張った結果
先ほど語ったような、脅威の記憶力を身につけたのです。
それに続けて彼女は語ります。
今打ち込めるものがあるリュウジ君は、同年代の頃打ち込めるものがなかった私のようにはならない…と。
確かにそうですよね。
私もよく人と比べて落ち込んでしまったり
「こんなすごいことが出来るあの人みたいになりたい!」と憧れてしまったりするのですが、
自分は自分であり、他の人にはなれない。
フタバさんが「なれないんじゃないかな」と言ったのは、こういう意味なんだと思います。
みんな見た目も、生き方も、性格も、ライフスタイルも、境遇も、できることも…色々違います。
だから他人と100%同じになることはない。
自分にないものを持つ他人をうらやんでしまうこともあるけど、
「自分はこの人にはなれないんだ」
と言うことを受け入れて自分の人生を歩みたい。
私も心がけていきたいと思います。
フタバさんの「なれないんじゃないかな」は、「人と比べず自分なりの道を歩む」事の大切さを教えてくれた名言だと思います。
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