「シンカリオン」68話。
リュウジ君は「指導長」という夢を目指したきっかけを、こう語っている。
「俺、速杉指導長や三原指導長に会って、そしてハヤト達と接して、人間が変われた気がするんです。
俺もいずれ、俺みたいな心の開き方がへたなやつを導いてやりたい」
ひたすら、このセリフに胸を打たれました。
だって自分も「心の開き方がへたなやつ」なので……
小さい頃から人と接するのが苦手で、笑っちゃうぐらいのコミュニケーション下手。
なかなか友達が出来ず……
周囲でワイワイ、友達と楽しそうにしてる子が羨ましかった。
その子達と比べて誰とも仲良く出来ない自分が嫌で……
そんな不器用な性質が嫌いでした。
それから時は経ち、私は「大人」と呼ばれる年齢に。
大人になってから(と言うか今年になってから…)「シンカリオン」に出会いました。
王道の変形ロボ物、魅力的なキャラたち、かっこいい機体、
妙に多い飯テロ描写(笑)、道徳的で優しい世界観、「好き」という気持ちを大切にする「多様性」…
色々な要素に心をわしづかみにされました。
そんな中で、5/4に放送されたこの回があらすじを見てからひたすら楽しみでした。
「GWに清洲兄弟が大宮支部にやってきた。ハヤト達が再会を喜んでいるとリュウジが突然『俺をハヤトの生徒にしてください』と言いだして!?」
こんな感じの内容。
当日、実際見てみると…
いきなりハヤトに弟子入り志願しちゃうリュウジ君可愛すぎる。
リュウジ君の新しい私服もかっこいい。
タツミの食べっぷりがすごい。
リュウジ君、ハヤトの作ったマニアックすぎる鉄道テストで「2点」……
フタバさんの驚異的な記憶力。
など楽しい要素がありましたが、
リュウジ君は鉄道知識を深めるためのクイズに一問も答えられず、落ち込んでしまいました。
そんな彼に、フタバさんが声をかけます。
そしてリュウジ君が言ったのが、冒頭で挙げたセリフでした。
「心の開き方がへたなやつを導いてやりたい」
感動したっ。
なんていい子なんだ……(´;ω;`)
クールでときに素っ気なく見えるけど、実は誰よりも周りを見ていて大切に想っている子。
「心の開き方がへたなやつを導いてやりたい」という思いも
誰にも心を開けなかった自分にみんなが手をさしのべてくれたおかげで自分が成長できたこと
みんなを守りたいという思い
を大切にしていたからこそ生まれた夢……
ぐっとくる…
他人とうまく関われない人に寄り添う言葉を聞いて、私もようやく楽になれた気がしました。
「自分はこれで良かったのかもしれない。
コミュニケーション下手で人に心を開けないからこそ……」
きっと自分が積極的に人とコミュニケーションをとるオープンな人間だったら、彼の言葉に込められた優しさには気づけなかったのかも…
あの言葉は、すごく嬉しい言葉だった。
私にとって、大切な言葉。
あの言葉とリュウジ君に対して「ありがとう」の思いがいっぱい詰まってる。