「シンカリオン」59話で気になったシーンについて。
イザから対話での解決を拒絶され、人とキトラルザスの関係は戦いで決着をつけなくなりました。
各々に因縁のある人物と「戦わなければいけない」という不安…
特にリュウジくんからすれば「お父さんの死に関係する人物」…
なので彼も強い不安を感じています。
だけど、彼はそれを表に出しませんでした。
トリニティー組に事情を説明する際も、
「親父の死は不幸な事故だった」
「その重さは俺たちの比じゃないだろう」
などと、あくまで冷静に語っています。

だけど後に彼が語ったのは…
「正直に言うと、冷静でいようとすることで必死だったんだ
親父の死に関係ある人間と相対したとき、冷静でいられる自信がなくてな…」

本当はすごく苦しかったんです。
でも悩んでいるみんなに気を遣って、その思いを出さないようにと必死で閉じ込めていた…
彼の優しさなんでしょうね…
それと、長い間「年上の俺がしっかりしなきゃ」という思っているから癖になってるのもあるのかと…
すごく胸が痛い…
だけどこれって、自分にも当てはまるよな。
周りの辛そうな人を見て、
「辛い人がいっぱいいるんだから自分はこんなことで苦しんでいられない」
と自分の痛みを抑えてしまうこと。
本当は苦しみに優劣・上下なんてない。
だけどどうしても自分には厳しくなりがち…
ただでさえ不安で辛いのに、それを押さえ込んで我慢して余計苦しくなる…
私はしょっちゅうあります。
中学生にして、リュウジ君は「周りのために自分の気持ちを抑えること」を覚えてしまっている…
人生ハードモードすぎる…
だけど、そうして他人の気持ちを推し量り思いやることのできる彼が尊い。