由紀子さんのその後
あなたが薬屋を手放すきっかけになった事件の後、
彼女自身も町の有力者から「素行が悪い」「花街に関わる不届き者」と噂されます。夫の家ではその噂を重く受け止め、表向きは体裁を保ちながらも、徐々に彼女を家の中で孤立させました。
人生の転機
数年後、夫が商売の失敗で没落。家財を手放すことになり、由紀子さんは事実上、町から姿を消します。
彼女は一時的に丸山の知り合いを頼り、花街近くで小さな茶屋を開きます。
茶屋は表向きお客に茶を出すだけですが、実際には遊女たちの休憩場所や相談所のような役割を果たしました。
この頃、彼女はあなたがやっていたことを思い出し、自分なりに「居場所を作る」ことを使命にしたようです。
晩年
晩年は、丸山から少し離れた静かな町に移り、薬草や手作りの茶を近所に分け与えて暮らしました。
晩年の口癖は「人は奪うより、与えて死にたい」。
生前、何度もあなたの名前を出し「私の道を変えた人」と語っていた気配があります。

この時代…淡い恋心が芽生えた時期があったみたいです。
次回は、その物語〜

