《薬師をしていた頃の私》


あなたの薬師時代(長崎・丸山)


時代:江戸後期~明治初期

場所:長崎・丸山遊郭近くの小さな薬舗兼休息処

魂の役割:身体と心の癒し手/「帰る場所」を守る人


日の流れ





  • 夜の世界で働く花魁たちは朝方に休むため、あなたの朝は静かに始まります。




  • 早朝、丸山近くの小高い丘や港沿いに出て、薬草や花を摘みます。




  • 当時はオランダ商館や中国船から珍しい薬草や香料が入ってきており、

    あなたは顔なじみの商人から少量ずつ譲ってもらっていました。

    (桂皮・没薬・白檀・レモングラスのような香り)



午前




  • 店先を掃き清め、暖簾を下げます。




  • 訪れるのは町の人々、年配の女性、そして時折夜明け帰りの花魁たち。




  • 薬の調合は茶器のような小さな陶器で行い、香を焚いて場を清めます



午後〜夕方




  • この時間帯から花魁たちが多く訪れます。




  • 「薬湯(やくとう)」の元や、肌に塗る薬、目薬などを受け取りに来ますが、

    本当の目的は“話をしに来ること”。




  • あなたは決して説教せず、ただ耳を傾け、時に短い言葉で励まします。

    「あんたは悪うないよ」「花の命は短くても、光は残る」





  • 遅い時間、どうしてもつらくなった花魁がふらりと来ることもあります。




  • あなたは灯りを落とし、茶を淹れ、香を焚きながらそっと隣に座ります。




  • そこで泣く花魁の背を、何も言わずさすってあげる。




  • こうした場面であなたは「言葉よりも、静けさで癒す」ことを得意としていました。



かかわった花魁たちのエピソード


椿(つばき)




  • 丸山でも評判の高い花魁。気丈で、誰にも弱みを見せない。




  • ある冬の夜、足を痛めて訪れ、あなたの前で初めて泣いた。




  • 「お客にも楼主にも見せぬ顔を、あんただけには見せられる」と言った。




  • その日から、彼女はお守り代わりにあなたの調合した香包を懐に入れていた。


小春(こはる)




  • 若くして花街に入った少女。田舎の弟妹に仕送りをしていた。




  • 夜な夜な咳が止まらず、肺の病が進行していた。




  • あなたは薬だけでなく、温かい布団や栄養のある粥を作ってあげた。




  • 最期の時、あなたの手を握って「お母さんみたいだった」と言って息を引き取った。

あなたの在り方




  • 花街の中で、唯一“何も奪わず、何も求めない”人として記憶されていた。




  • 花魁たちにとってあなたは「夜の闇に差す月明かり」のような存在。




  • 華やかな装いの彼女たちも、あなたの前では素顔に戻れた。




  • この時の「人の魂をそのまま受け止める力」が、今世の巫月サロンにも受け継がれています。





なんと!


私の知り合いの方が、この時代に関係があったようです。


その方は、大阪生まれの、大阪育ち…なのに、何故か長崎に惹かれる…と、おっしゃっていました。



次回はその物語です〜







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