パリ旅行記②

４月１６日・月曜日。

翌朝。早朝から３０分歩いて、ルーブル美術館に向かう。知らない街は歩くだけで楽しい。建物、窓枠、看板、人、路地、車、信号の変わり方、すべてが面白い。

途中で良さそうなパン屋さんを見つけたら入ろうということしていたが、２０分ほど黙々と歩き続け、入ったのは「PAUL」。ロンドンや日本にもある店だけど、やっぱり本場のPAULで食べてみたかった。一気にテンション上がる。慣れない「ボンジュール」と「メルシー」を伝えながら、クロワッサンとコーヒーを買う。美味しい。

パリはデモが凄いことになっているんじゃないかと思っていたのだが、この日は特にそういう動きはなかった。しかしデモやストライキの考え方に関してはイギリスやフランスの方々に見習うべきところがあるなぁ…とは感じている。街なかは、通勤・通学のひとと観光っぽいひとの交差。そして目に入る店のディスプレイがことごとく素敵。クロワッサンを必死にかじり、コーヒーを若干こぼしながら、そして時々カバンの口が開いてないかを気にしながら、ひたすら歩き続けた。

とうとうルーブル美術館に到着。

これだ。この三角！

「ダ・ヴィンチ・コード」だ！

興奮状態で列にならぶ。開館時間より前だったが既にひとがいっぱい。さすがルーブル。パリは思ったよりも寒く、列は長い。この日はロンドンより寒かった。ようやく三角の入口に辿り着き、三角内部へ。旅の時間は限られていたので、観たいものだけ選択して観ようということにしていた。全部しっかり観ようと思ったら３日でも足りないような広さだ。今度また来られたときはゆっくり観ようと思いつつ、最短ルートをひたすら進む。とにかく圧倒された。大英博物館に行ったときも圧倒されたのだが、それとは少し違う感じ。美しい像たちから深々と感じられる圧倒。館内の配置も素晴らしい。わたしはこんな感じになった。

ミロのヴィーナス、サモトラケのニケ（NIKEのロゴのモデルになった像）など、名だたるものも見つつ、気になるものがあったら足を止めた。カトリックの学校に行っていたのもあり、宗教画の美しさに心惹かれた。また漆細工の家具なども綺麗だった。ときおり見事過ぎる天井が現れては圧倒してきた。

けれどわたしが１番気になったのは、これ。

とうとう「モナリザ」に辿り着いた。なんだかモナリザ列ができていて、凄い人気。ようやく近くまで行けたのだが混み合いすぎていて大変なことに。モナリザは思ったよりずっと小さくて可愛らしかった。わたしには可憐に見えた。

広いショップで岸辺露伴がルーブルに行く話のフランス語版、その他いくつかお土産を買い、ルーブルを出た。絶対にもっとゆっくり観に来ようと心に決める。なんせ今回は観たいもの、やりたいことが沢山あるのだ。

昼は近くのカフェに。ここで食べたブルーチーズのバーガーがもう、唸るほど美味しかった。今回のヨーロッパ旅の中で、一番美味しかったかもしれない。

お店のひとも明るくて親切。とても良いお店で大満足だった。午後はオランジュリー美術館に行くので、その道筋をみんなで確認。先にオルセー美術館に行く予定だったのだが休館日だった。