ロンドン滞在記③

４月８日・土曜日。この日はマーケットでお土産を買ったり、ホンを書いたりして過ごした。お土産選びと並行して自分の買い物も。翌日はイースターなので凄く賑わっていた。マーケットは見るだけでも十分楽しい。でも気づいたら、ついつい普段買わないものを買っている。食べ物もついつい。

その後、ホテルに帰って洗濯しようとしたのだが、洗濯機の使い方がどうしても分からず、小銭を入れては失敗、入れては失敗（小銭だけが吸い込まれていく）を繰り返し、諦めてホテルの受付の方にランドリールームに来て貰い、手伝って貰った。そもそも、もともと機械的なものの触り方が分からないのでハードルが高い。だが分かってみれば簡単、スタートを押す前に洗濯機の扉をきちんと音がするまで閉めていなかったのだ。ホテルの方がみんな良い方で感謝しかない。吸い込まれた合計１０ポンドも返ってきた。

４月９日・日曜日。イースター当日。朝からホテルの方に「Happy Easter!」と言われる。昼に「Frozen」を観た。いわゆる「アナ雪」。実は映画をちゃんと観たことがなかったのだが、なんとなく知っているわたしでもとても楽しめた。最初のほうの演出で好きなものがあった。そして例の歌がとても素敵でした。あと『オラフ』が素晴らしかった！ところで劇団員とそろそろ合流できると思っていたのだが、予定変更が色々あり１人来られなくなってしまった。残念だけどまたの機会に！

４月１０日・月曜日。朝食のお皿にこんな可愛い子が登場。顔がなんとも言えない。

朝からオンラインミーティング。日本は１８時でこちらは朝１０時。その後、近くのPretでホン書き。店員さんに「どこから来たの？」と聞かれ「日本です」と答えると、日本大好きのようでにこやかに話してくださった。あなたは日本とこっちとどっちが好き？わたしはどっちも好きですと答えたが、日本のほうがいいよ、日本の食べ物は最高だよ！と言われた。最後に「ありがとうございます！」を日本語で貰った。とてもいいひとであたたかい気持ちになった。街行くひとの様子を眺めながら書き進める。とうとうひとつ書き上がった。もともとどこでもホンを書ける性質なのだが、旅先はさらに意欲を高めてくれる。

４月１１日・火曜日。１２日・水曜日。引きつづき、別のホン書きを。水曜日はNational Theatreのカフェで書こうと思い立つ。

ロンドンに居るわりに、考えているのは戦国時代の話。あともうひとつ、これも『ザ・日本』といった感じの話。締切もあるのでちょっと前からこつこつちびちび進めていたのだが、National Theatreに行ったらみんな勉強なり仕事なりしていたので、自分も進められる気がした。ローレンス・オリビエさんの像に挨拶して、ラテを頼んでひたすら戦国時代と格闘した。

４月１３日・水曜日。この日は日本時間１３日の朝９時過ぎ、つまりこっちの１３日深夜にオンラインミーティング。時差があってもZOOMなどが普及したことで便利になっているんだなぁと感じながらも、逃げることもできなくなったなと思ったりする。いや、逃げるつもりはないのですが。で、なんとか寝て起きて、少し前からロンドンに来ていた劇団員のカズ祥ととうとう合流！基本は『ひとり旅』を愛しているのだが、よく知っているひとが居るとマジで助かる。カズが居ると物を忘れなくて済む（カズと正手くんは、いつもわたしが物をちゃんと持ったか聞いてくれる）。

で、昼から念願の「リーマン・トリロジー」を観劇。以前NTLiveで観てから絶対に生で観たいと思っていた。英語がとても難しかったが、先に字幕ありで観ていたおかげでなんとかついていけた。

俳優３人（NTLiveとは違うキャスト）の演技がとても素晴らしかったし、セットのシンプルながら練られた面白さを体感できた。夕方、入口に立つ陽気な店員さんに誘われるままイタリアンに入り、ボリュームたっぷりの食事。美味しかった。

夜は「オペラ座の怪人」。シャンデリアが！シャンデリアがあああ！と思いながら、歌の美しさを堪能。１階の後ろのほうながら良い席で観られて良かった。しばらくテーマソングがあたまから離れなかった。