犬をお留守番と外泊に慣らす
犬を飼っていると、どうしてもひとりぼっちでお留守番をさせたり、預けて外泊をさせざるを得ないことがあります。そのときのために、お留守番や外泊の練習をさせておきましょう。
お留守番の練習
子犬をひとりぼっちに慣れさせる練習をします。別の部屋やトイレに隠れて、数分間ひとりにして様子を見ます。この時「いってきます」などと声をかけずに、さりげなく出て行って、気づいたらいなかったというふうにすることが大切です。声をかけると、犬はひとりになったことをすぐに強烈に認識してしまい、犬の孤独感をあおることになるからです。テレビやラジオをつけっぱなしにしたり、飼い主の臭いのついたものを置いていったり、大好きなおもちゃで遊ばせるなど、工夫をしましょう。
外泊の練習
友人や親兄弟の家に外泊させる練習をします。ケージ・サークル、トイレ、食器、おもちゃ、食事などを忘れずに持っていきます。預ける人には、以下のポイントを伝えておきましょう。また別れ際もさりげなく出て行くようにします。迎えに行く際も、興奮させすぎないように平然とふるまいます。
・真正面から見つめない
・かまいすぎない
・大声を出さない
・おおいかぶさらない
普段から注意すること
犬が飼い主に対して異常なまでの愛着を持っていると、留守番などでひとりぼっちになったときに、ものを破壊したり、トイレ以外の場所で排泄したりすることがあります。これは犬が精神的に成長しきれていない証拠で、孤独に対する不安からやってしまうことです。
これを改善するためには、普段からあまりかまいすぎず、甘やかしすぎないことが大切です。もちろんコミュニケーション不足は問題ですが、バランスが大切ということです。犬が寄ってくるたびに相手をしたり、帰宅時に出迎えた犬をやたらとかまったりしてはいけません。時には犬を無視して平然としていることも必要なのです。
留守の間に部屋を荒らされても、それについては叱らず、黙って静かに片付けましょう。