モンプリュさん、12周年おめでとうございます
とうとう1周まわったんだぁ…としみじみ(*ˊૢᵕˋૢ*)
お店のFBでも、全く周年のアナウンスなく迎えた本日12月11日。
あれっ⁈今日だよね?と何度も不安になりましたが…
過去の今日によると、どうやら去年も同じだったもようです(笑)
今年は悩むことなく、モンプリュを卒業したばかりの
マビッシュ村田シェフにお祝いのアントルメをお願いしました
例年は100%お任せなのですが…今年はどうしても村田シェフに作ってほしいお菓子があって♡
それがこちらのシャルロットポワール
最近ちょっと、私の周りで話題沸騰のお菓子だったからなんです。
食べたことがあるような…ないような^^;
実は今年のモンプリュさんのクリスマスケーキとしても登場しているこのお菓子。
林シェフ曰く、村田はシャルロットポワールの意味が
分かっているからきちんと作れるはずとのこと。
意味?きちんと?という言葉の意味を追究すべくお願いしたのですが・・・
村田シェフの考えるところのシャルロットポワール論を切々と説いてもらうと、
あまりに専門的で化学的な話に、文系脳の私はやや???状態に…
でも試食分も作ってくれていて、ひと口食べて…というか、一見して腑に落ちてしまいました
先に食べてみればよかった(笑)
私が専門的なことを説明するのはおこがましいので、食べた感想ベースでお話すると…
私がイメージするシャルロットポワールは、
乾燥した軽いビスキュイにプルンとしたバヴァロワの組合せで、
今まであまり印象に残るお菓子ではなかったんです。
でもこちらは…ビスキュイ・ア・ラ・キュイエールは、
カサッと乾燥した感じでも、口の中でもごもごする感じでもなく、
表面はサクっと歯切れよく、中はふんわりとした食感に。
アンビベされたシロップを生地がしっかりと抱きこみ、
焼成後もきちんと表面に残った粉糖が最初に歯にあたり、
サクっと崩れることでこの心地いい食感のコントラストが生まれているのです
気泡をしっかりと抱き込みながらもコシのあるメレンゲを立てる意味、
3回粉糖をふる意味など、この12年の間にお菓子教室でも何度となく聞いたなぁ…
と思い出していました(*´ `*)
そしてまるでクリームのように、なめらかでクリーミーなバヴァロワ。
いわゆるバヴァロワからイメージする食感とは全く異なる、とてもリッチなテクスチャー。
ポイントはゼラチンではなく、イタリアンメレンゲで固めるということ。
これもほわっとエア感がありながらコシのあるメレンゲを
作れるか否かが分岐点となるんですね。
もちろんポワールは缶詰ではなく、フレッシュのラフランスをコンポートに
熟したポワールを絶妙のタイミングでコンポートにすることで、
まるで真空調理をしたかのようなとろける食感。
このコンポートのジュースでバヴァロワを炊き、
上質なオードヴィーポワールを使うことで、
ポワールのエレガントな香りが幾重にも織重なっていきます
サクッ、ふわっ、はらっと崩れる存在感がありながらも
エアリーな口あたりのキュイエール生地。
舌に寄り添う、なめらかでクリーミーなバヴァロワ。
さらに口に入れた瞬間から沸きあがり、
長く長く余韻が続くピュアで芳醇なポワー ルの香り
とにかく想像していたものとは全くの別物の、
エレガント極まりないシャルロットポワールに…
林ismを間違いなく継承し、さらにオリジナルに昇華させている
村田シェフのシャルロットポワールに…
思わずうるっとしてしまいました。
これまでの経験と技の積み重ねがあってこその表現なんだろうなぁ…(❁´˘`❁)
プティガトーのシャルロットポワールは、また全くバランスが変わってくるそうなので、
そちらは次回のお愉しみに
村田シェフのシャルロットポワールがいかにおいしいかの
説明ではなかったのですが(笑)
林シェフもきっと、一から十まで説明したわけではないのに、
自分の想いをここまできちんと理解してくれている
村田シェフのお菓子を食べて、嬉しかったんじゃないかなぁ…。
私も12年間の色々な想いが交錯しながらいただきました(*T_T*)
あっという間の12年でしたが、生まれた赤ちゃんが
小学校を卒業するほどの年月が経ったんですね。
また来年も一緒にお祝いさせていただけるように…
私もまた一年、頑張っていきたいと思います
12月11日は…いま私が、ここにこうしていられる
スタート地点に感謝する一年で一番大切な日(*˙˘˙*)❥❥
そしてここで巡り逢えた沢山の大切な方々に想いを馳せ、感謝する日なんです♡
いつも…いつまでも…ありがとうございます