今年も開催しました! クリスマスアントルメの会2015☆
今年はいつも催事に足を運んでくれる皆さんと、そのお友達の皆さんで♡
8名で9台のアントルメをシェアしていただきました(*^-^*)
食べるのはもちろん、カットや撮影も大変なこのクリスマスアントルメの会。
この自然光の入り方、なんとかならないものかなぁ。。。と毎年悩んでいます。
朝からピックアップしてきてくださり、カットや洗い物を段取り良く進めてくださった皆さん!
ありがとうございました(*´ `*)
来年もぜひご一緒できますように♡
それではまず、今年もストーリー性のあるこだわり満載のカタログで、
あれこれ悩む楽しみと素敵なアントルメの数々で魅了してくださった
「阪急うめだ本店」編から。。。
毎年暑い夏の時季から、作り手であるパティシエさんと一緒になって
バイヤーさんが作り上げられている渾身の1冊です♡
“素材生産者×パティシエ。その情熱を掛け合わせて”というコラボレーション企画より2品。
【アシッドラシーヌ × フジマル醸造所】
橋本太シェフと、世界でも数少ない大阪の都市型ワイナリーのコラボ。
クリスマスケーキの素材となるワインの提供を依頼したところ、
藤丸氏が迷うことなく選ばれたのが、岩手県産の山ぶどうで造ったワイン。
理由は、「酸味が非常に強く、独特な味。ケーキの甘みに負けず、
どう料理しても存在感があるから」とのこと。
そしてこのひと癖あるワインを使ってケーキを作る相手として指名されたのが、
アシッドラシーヌの橋本シェフ。
「普通のワインはケーキの中に味が消えてしまいがちなのですが、
この酸味の高さはメインとしてもアクセントとしても使えて、
フルーツのようにも使えます」と素材としての可能性を感じるからこそ
頭を悩まされたそうで・・・
その結果、素材を活かしきる!という自身の信条のもとに作り上げられた力作です。
<アシッドラシーヌ vitis(ヴィティス)>
ムースヴァンルージュの中には、ビスキュイアマンドバニーユ、
りんごのコンポート、カシスのコンポート、カシスソース、
クレームキャラメル、ビスキュイアマンドバニーユを重ねて。
周りに美しく煌めく薄紫色のグラサージュヴァレルージュをかけて。
上品で珍しい薄紫色が目を魅くアントルメ。
山ぶどうのワイン、カシス、りんごの方向性の異なる酸味と
キャラメルのほろ苦み、ヴァニラの馨しい香りが織り成すハーモニー。
今までにはないワインの強い個性が活かされた一品です。
【パティスリー・エス × 吉田牧場】
中元修平シェフと、名だたる料理人を魅了する岡山のチーズ生産工房のコラボ。
岡山・吉備中央町にある牧場と工房でチーズ生産を営む、
日本における“フェルミエ”の先駆けともいえる吉田牧場さん。
「正装してケーキを食べたい気にさせられる」と指名されたのが、
以前から親交のある中元シェフ。
さらに「これを使ってもらえると私たちもワクワクする」との言葉とともに、
1年以上の熟成を経た硬質なチーズ“マンジャクリ”を推薦されました。
硬質チーズを生菓子で使うのは初めてという中元シェフは、
すぐにはケーキのイメージが湧かなかったそうですが、
白ワインとハーブの風味を感じながら、徐々にマンジャクリの旨みに
引き込まれていくひと品に仕上げられています。
<パティスリー・エス Riche blanc(リッシュ・ブラン)>
マンジャクリを入れて焼いた生地に、カリンペーストを絞ったマンジャクリのベイクドチーズケーキ、
タイムが入ったジェノワーズ、ライム香る白ワインのバタークリームを重ね、
じゃがいも入りのホワイトチョコフレークをトッピング。
ライムの爽やかな酸味、ハーブの清々しい香り、琥珀色のかりんの鮮烈な酸味と香り、
そして芳醇に香り立つ白ワインがマンジャクリの凝縮した旨みと塩味を
エレガントに昇華させ、さらにその魅力を開花させています。
まさに「正装して食べたい」という表現にピッタリのテイストに!
どちらも、是非元の素材と一緒に食べてみたいと思わせる美味しさでした。
生産者さんの思いに、パティシエの想像力が重なることで、
さらに魅力的な、さらなる可能性を秘めた味わいに変身!
このコラボ企画は、ぜひ毎年続けてほしいなぁ♡
<ラヴニュー Agen(アジャン)>
ダックワーズ、アルマニャック漬けのプラム、ビスキュイショコラ、
ガナッシュカフェ、クレームブリュレカフェをムースショコラで包み、
漆黒に煌めくグラサージュで覆い、コーヒークリームを絞って。
雪の結晶と艶やかに舞うショコラの羽でエレガントにデコール。
阪急百貨店さんのカタログ掲載の、ラヴニューさんのショコラのアントルメ。
昨年もいただき、その繊細なバランスの素晴らしさに驚きましたが・・・
今年は私の好みストライクのテイストで、さらなる素晴らしさでした♡
エスプレッソの奥深い苦み、プラムの優雅な香りと酸味、
そしてそれらを優しく包み込むムースショコラの芳醇な香味と、
究極になめらかなテクスチャー。
味・香り・食感、全ての”バランス”がパーフェクト☆
クリスマスの、それも百貨店販売のアントルメも、このように最上級の状態で
仕上げられる平井シェフの職人魂にはいつも感服させられます(*´ `*)♡
<レ・グーテ Shiroine(シロイネ)>
ビスキュイアマンド、マカダミアナッツ、キャラメルヘーゼルナッツクリーム、
ドライフルーツをホワイトチョコとカルピスのクリームで覆い、
ホワイトチョコレートのドームをのせて。
シルバーに煌めくアラザンとホワイトチョコのパフのデコールがキュート♡
澤井シェフのドライフルーツのブランデー漬けには、いつも心射抜かれます。
新発想のホワイトチョコ×カルピスは、あの独特なカルピスの香りと酸味が、
ホワイトチョコ特有の甘みを緩和。
爽やかで食べやすいテイストに仕上げられています。
ホワイトチョコのドームが可愛く、白一色のフェミニンな雰囲気が
まさに聖夜にピッタリ☆
味にもビジュアルにも、様々なサプライズが隠されたアントルメでした。
パティスリー編に続きます…