先日、KOBEパンプロジェクトさん主催の『MANABU会』に参加させていただきました。
この会は、異なる業界の方から“考えるきっかけを学ぶ”勉強会で、
料理人、ブーランジェ、パティシエなどの皆さんが参加されています。
今回は第4回目で、講師は「京菓子司 末富」 山口富蔵さん。
末富は明治26年創業。
山口さんが3代目で160年に渡る京菓子屋さんですが、
それでもまだまだ歴史は浅いとおっしゃり、日々、自然に、
学ぶことを続けてらっしゃる姿勢が印象的でした。
普段垣間見ることのできない和菓子の世界。
とても深いお話ながら、今の時代の話も織り込み、
ウィットに富んでいて、ぐんぐん引き込まれていきました。
取材をしていてもよく感じることですが、その世界を究めてらっしゃる方は
様々な雑学にも精通していて、1を10にも100にも広げることができ、
なによりも懐が深いですね。
自分ももっともっと謙虚に、さらに日々勉強を積み重ねなければと改めて痛感させられました。
私は餡子が大好きなんですが、全てをお仕事にしてしまうと
しんどくなってしまうので(笑)和菓子は普通に美味しく愉しませていただいています。
和菓子は洋菓子に比べて、素材も構成もシンプルですよね。
でもその色合い、断面、名に季節の表現や景色、
おもてなしの心など様々な意味合いが込められていることを知り、
これからはそのような背景に想いを馳せながら、
さらに大切にいただきたいという想いに駆られました。
そしてご講演後は…まさかの和菓子作り体験。
皆さん作るプロでらっしゃるけど、不器用な私は。。。
でも皆さんと一緒に、とても楽しく作ることができました(*´˘`*)
写真はありませんが…無難にこじんまりとフツーの出来栄えに(笑)
課題は2色のきんとんだったんですが、つくねいもの真っ白で細かなきんとんを飾ったり、
自分流のアレンジをされる職人の皆さん。
現代は、花びらの飾りをちょこんとのせるだけで、可愛い♡となり、
売りやすくなる…という山口さんのお言葉は、
私もいつも考えさせられているところで、とても頷けました。
そして次の代へと継承していくことの難しさや危機感も。
このような貴重な機会を設けてくださったパンプロの皆さん、
遅くまで会場をご提供くださったモンプリュの皆さん、
ご一緒してくださった素晴らしき職人の皆さん。
そして遠路京都からお越しくださった山口さんとお弟子さん。
本当にありがとうございました。
すぐにでも末富さんに足を運びたいと思っています(*ˊૢᵕˋૢ*)