12月17日は名古屋ドルフィンズアリーナで開催された

「第11回 全日本ジュニアチャンピオンシップ」

に娘2人が参加した。

この大会は1年をかけて全国各地で開催される出場権利大会において優秀な成績を収めた者のみが出場できる。

毎年多くの空手ジュニアが集い、激しい試合を繰り広げる頂上決戦とも言える大会だ。



今年度は名古屋城二の丸跡地にあるドルフィンズアリーナ(愛知県体育館)での開催。
大相撲名古屋場所会場として知られている。



前日より次女の体重計量のため現地入りした。

すでに全国から多くの出場選手が集まり、その大会の規模の大きさを改めて実感した。




さて結果は
次女 小学5年生女子軽量クラス 2回戦敗退

長女 高校生女子重量クラス 優勝



内容はまず次女の初戦の相手は体格はほぼ同じくらいの選手だった。動きも早く、攻守のバランスがとても良い印象だった。

娘は前半は良かったが、後半に手数が減った。
本戦で決まらず、延長戦。
双方一進一退の攻め合いの結果、娘の旗が多く判定勝ち。





やはり全国大会だけあって1戦ごとが決勝戦のようだ。

2回戦の相手はシード選手で前年度の準優勝とういう強豪。

以前別の大会で戦った事があるが上背があり、下突きの上手な選手だった。
今回も下突きとステップを上手に使われ娘は攻めあぐんだ。

結果は本戦で判定負け。
娘の動きを見てスタミナ的にも限界のように感じた。




やはり全国大会と言う緊張もあったのだろう。

ともあれ全日本と言う大舞台で勝ち星を一つ得られた事は大きな結果だと思う。

良く頑張った。
来年もここを目指して稽古に励もう!

長女は小学4年生の時に第4回大会で初出場した。
いつもこの大会場に来ると、初めての全国大会で親子ともに緊張して佇んだ日の事を昨日のように思い出す。



初戦で敗退して、出られただけでも立派だと励ました年、あともう一歩届かず涙を飲んだ娘の姿、初めて入賞できた年の笑顔。
準優勝の年には次回こそはと誓った思い。
そして中学で初めて優勝できた年には我が事のように喜んだ。

7年目を迎えた今大会、娘は高校2年生。
月日が経つのは早い。

そして今年も強豪選手が集まった。
高校生の女子で幼い頃から空手を続けている選手はそう多くない。相当の努力をしてきている。

まして全国大会にまで勝ち上がってくる選手は身体面でも精神面でも強い。

同じ道を進む者として、大きな舞台で日頃の鍛錬の成果を試し合うことはとても励みになる。まさに切磋琢磨と言えよう。

さて娘はトーナメントに恵まれてシードを与えられた。
初戦は1回戦を勝ち上がった選手で娘より一回り体格が大きい。
途中、危うく上段蹴りを決められそうになっていたが、何とか判定勝ち。



続く準決勝の相手も数多くの大きな大会で優秀な成績を出している選手。そして小学生の頃から何十回と試合してきた相手。
お互いに手を知り尽くしているであろう。

この回も守備がおろそかになった上段に危ういシーンが何度かあった。

本戦で判定勝ちできたとは言え、反省点が残る試合だった。



そして決勝戦。
北海道の強豪選手。全道大会では何度も優勝した実績を持ち、この大会でも何度も入賞している。

娘より上背があり体格を活かした圧力のある攻めが得意な選手だ。
前半は拮抗していたが、娘が後半に動きが上がり、その印象もあったであろう。本戦で判定勝ちをおさめた。



娘にとって今年最後の大会を優勝という最高の締めくくりができた。

ただし、この優勝は1人で得られたものではない事を肝に命じてほしい。

ご挨拶すれば激励とお褒めのお言葉を掛けてくれる他道場の先生方。

コートでは拳を交え、試合後は笑顔で語り合える相手選手たち。

幼い頃から厳しい中にも優しさのこもった指導をして下さり、試合結果に一喜一憂する事なかれと戒めてくれる師範。

道場で稽古を通じてさまざまなアドバイスをくれる仲間たち。
勝てば喜び、負けては励ましてくれる先輩。

そして慕ってくれる大勢の後輩たち。

自分がたくさんの善意に恵まれている事を忘れないでほしい。

そして大会と言う大変な労力を伴う大舞台を設けてくださる主催者の方々。

試合に出て勝ったり負けたり悲喜交々の思いができるのは舞台あってのこと。そうしたさまざまなの人達の弛まぬ努力のおかげである。

空手の糧になり励みになっているはずだ。

決して当たり前と思わぬよう感謝の気持ちを忘れないでいて欲しい。

試合は勝負ごと。結果の良し悪しは必ずある。しかし結果に関わらず学びは常にある。

いつまでも覚えていて欲しい。

いみじくも試合パンフレットの言葉に「己を超えろ」とある。

自分自身に負けぬよう、
己を今より高みに運べ。

その気持ちを忘れずにまた来年も戻って来よう。

優勝おめでとう!



文末になりますが、
この大きな大会を主催して頂いた国際空手道 極真会館 世界全極真の長谷川総帥、そして纐纈代表をはじめ各道場、審判団の先生方、スタッフの皆様、毎年大きな大会を開催していただき心より感謝申し上げます。

子供達が大きな舞台で活躍する姿を見られる事は、親としてとても喜ばしく感じております。

誠にありがとうございました。