11月12日は大阪で開催された白蓮会館主催の「全日本空手道選手権大会」に長女が参加した。

この大会は来年の「白蓮会館40周年記念 WKO世界組手連盟 空手ワールドカップ」の選抜戦になっている。

準優勝者までが出場権を得られる。

そのため全国から強豪選手が大勢集まる。

娘の結果は予選3回戦敗退だった。

あともう一歩で本戦の準決勝進出だったが、及ばなかった。

試合内容はまず1回戦のあいてはイランから来日した選手。上背はないが体重があり重い下突きが上手だった。




それでも下がる事なく自分のペースで攻撃を続け中盤で突きの技ありを決めた。
その後も攻めを続けて技あり一つで勝利



2回戦の相手は九州で大分県、福岡県の大会を制した選手。
上背のある選手でリーチがあった。



遠距離だとリーチを生かした蹴りが来るので始終接近戦で突きを主に攻めた。



積極的な攻めが功を奏して本戦で判定勝ちを収めた。



さて予選3回戦。これに勝つと本戦準決勝進出が決まる。

相手は白蓮会館の女帝と呼ばれるベテラン選手。


一度は引退したが最近復帰したと聞いた。そして大きな大会で優勝し、その変わらぬ強さを見せていた。

思い出すのは5、6年前娘がまだ小学生だった頃に神戸の全国大会に出た時だ。

その大会でイベントとして有名選手ワンマッチ戦があった。その時の招待選手1人がこの選手だった。

そのワンマッチの対戦相手も有名選手で当時テレビでも紹介されていた。
2人は激しい組手を展開して本戦で引き分け、延長も同じ。再延長でこの選手に軍配が上がった。

当時小学生の娘とコートの脇から観戦して

「あのお姉さん達はすごいね。いつか私もあんな風に試合が出来るようになりたいな」

「なれるさ。そのために稽古を頑張って続けようね」

と話した事を覚えている。

その選手と拳を交える日がついに来た。

本戦では果敢に攻めた。その印象からか娘に2つで引き分け。



延長戦でも決着せず、娘に1つで引き分け。



そして体重判定でも規定の体重差はなかった。

再延長戦になる。
娘はこれが最後と全力を出し切るも判定で負けた。念願の本戦進出はならなかった。



全ての力を出し切ったがあと一歩届かなかった。


娘は立派に戦ったと思う。


小学生の頃に憧憬の眼差しで見た選手と拳を交え、再延長戦まで闘えた事はあの日語った目標が実現できたと言う事だ。


親バカと笑われるだろうが素晴らしい組手をした。

負けはしたが胸を張って良い。


娘はたくさん試合をしてたくさん負けてきた。
そして多くの負けの中から得難いものを学んだ。
勝って得るものより多いだろう。


今回もまた一つとても大きな壁を見ることできた。また目標が見えた。


今回はとても良い経験になったであろう。


側で見守っていた次女にも試合を通じて何かが伝わったのだろう。


「お姉ちゃん、とても良い試合だったよ!」と慰めていた。


姉は涙顔ながらも優しい笑みを妹に向けていた。


さらに嬉しい事に同じ道場の先輩がこの選手と決勝戦で勝利した。


日本一の王座に輝いた。



日本一の選手が先輩として隣にいる。

娘は今後もっと強くなれる。

そう確信できた大会だった。

今回の大阪遠征は学びが多かった。


最後になりますが、今大会を主催していただいた白蓮会館の杉原館長、WKOシフ代表をはじめ、審判団の先生方、スタッフの皆様、まことにありがとうございました。

娘は大きな舞台でとても良い学びを得られました。

心よりお礼申し上げます。



会場付近の難波八坂神社にお参り。


試合前にいつも行くたこ焼き屋さんの店長と。




大阪港付近