世界選手権
世界選手権エリート参戦日記
ドイニスタの皆さんこんにちは!
日本は暑いようですねぇ。スペインは寒かったです……
今パリ~羽田間の飛行機の中ですが、今回の遠征を通じて沢山の再会と、世界トップレベルを2年ぶりに感じ、目が覚めたところです。
まぁ、だらだらと長くと読者の方も疲れますから、ささっとレポートしちゃいます(^^)
今回のロード世界選手権、イコール僕にとっての再会。
元チームメイトは、ドイツ代表、ジョンデゲンコルブ、ヨハネスフローリンガー、サイモンゲシュケ(ここまでジャイアントシマノ)、ポールマルテンス(ベルキン)
オランダ代表、今では世界のトップライダーに成長して、ブエルタ2012年、大会の前の2週間の間にプライベートでやった高地トレーニングも、普段のトレーニングも、常に一緒だった仲良しのトムデュムラン(ジャイアントシマノ)今大会タイムトライアルエリートで3位となり、表彰台にも上った。笑 本当に強くなった。
そして最後の一人は、ネオプロ時代わがままで無謀で、無茶ばっかりしていた、スウェーデン代表のトビアスルドヴィクソン。(ジャイアントシマノ)
その他には一緒にトレーニングしていたオランダ人のピーターウェーニング(グリーンエッジ)
スタッフでは8年間様々なマッサージャーとも出会い、別れ、補給所では沢山のマッサーが様々な国のチームで働いていた。
仲間はみんな元気に働いていて、元気に話しかけてくれてとてもうれしかったよ(*^_^*)
何よりも、あのフィリップジルベールが僕を忘れずに覚えていてくれていた事にもびっくり。
自転車まだやっていたのか!っていわれたけど。笑
再会はいいもんですね。(僕もおっさんになりました…..笑)
話は本題に戻りますが、今回のエースは100%幸也。
日本代表として役割をしっかり認識してスタートしたのは初めてかもしれません。
レースは終始ポーランド代表のコントロールで進行し、レースペースも雨の中ではとても速かったし、位置取りも道が広い割にはストレスのかかる集団内でした。
幸也常に見ながら、集団中盤より前の位置をキープしながらレースが動く最初の局面を迎え、
イタリアのペースアップで集団がばらばらになり、ペースが上がったラスト4周に入る登りで僕はバイクを降りた。
ワールドツアーのレベルで戦うには、アジアでしっかりとしたレースプログラムの元やったとしても、速さ、強度、集団の密集率を考えると、年に一度、ワールドツアーレベルの世界選手権だけ結果を求めるのは厳しいかなと、正直感じてしまった。
けしてネガティブな訳でなく、これから日本を背負う若い選手たちが、ヨーロッパのチームで、しっかりとしたレースプログラムで走らなければ、成長するのは大変だと助言
したいなと思った次第でした。
ちょっと名前を借りるけど、
トレックファクトリーレーシングで活躍するフミも、僕も、小さいときから進んできた道も当時のレベルも違うしフミの方が遙かに上のレベルだったけど、22歳前後ではすでにアマチュアチームではなくヨーロッパのプロチームに所属し、幸也は浅田さんの元でアンダー、エリート数年を過ごし、ワールドツアーチームと契約して、しっかりとしたレースプログラムの中、成長の道をしっかり歩んでいた。
今の若手はどんな選手生活を送っているだろうか?
日本のレース業界を盛り上げなければならないのは僕も200%感じているし、今所属のチームUKYOという組織の中で、できることは一つずつクリアしていく。
日本のJproツアーを走っている若手が、俺はワールドツアーでしっかり走ってお金稼いで立派な選手になりたいんだ!って発言する選手を見たことも聞いたこともないけど、
世界レベルで走るには環境を変えなければ物理的に厳しい。
なぜ、レースとトレーニングだけやって、プロと言う日本の若手が、大学生に負けてしまうんだろう?そういうところから、それが環境の甘さなのか、ただ単に意識の差なのか?
僕にはわからないけど、プロだと言って自転車クラブの大学生に負けるという意味をしっかり考えて欲しいと思う。
今回の世界選手権は、2年ぶりにワールドツアーレベルの集団で走り、ここまで簡単に書いたこと、今の自分には沢山の経験を持っていても、厳しい大会だった。
今の若手が気づいて今すぐ行動し、1日たりとも無駄にはできないということを、チームに戻って若手に伝えていきたいと思う。
日本のサイクリングファンの皆さんも、もうだいぶロードレースを見慣れて、展開とかを語る人もちらほら見かけるから気づいてると思うけど、ロードレースは辛くて苦しくて危なくて意外とめちゃくちゃチームスポーツで、最終的にその姿が美しかったりするよね(^^)
僕も、チームUKYOが近い将来、今のメンバープラスで、そういった美しい姿を見せられるチームになりたいと心底思える大会でした。
今回幸也のアシストとしてメンバーに選んでくださった日本自転車競技連盟を始め、浅田監督、アシストとして信頼してくれた幸也には感謝してます。
ありがとうございました(^^)
期待して応援してくださったファンの皆さんにも心から感謝してます。
次回は期待に応えられるように頑張ります。
引き続き、チームジャパンを始め、所属するチームUKYOの応援よろしくお願い致します!!
世界レベルのロードレースは辛くて苦しくてやっぱり美しかったです(^o^)!!!
では今週いわきクリテリウムで会いましょう。