ツアーオブハイナンUCI2.HC | 土井雪広オフィシャルブログ Powered by Ameba

ツアーオブハイナンUCI2.HC



皆さんこんにちは!10月11日から一昨日19日まで行われていたツアーオブハイナンUCI2.HCを走り終え、今朝の便で中国海南島より先ほど関西国際空港経由で堺市に帰ってきました。



今回レースが行われた海南島は、青海湖とは全然違う中国で、トレーニングにはとても良い気候。今回は生憎の雨ばかりだったけど、中国のハワイと言うだけあって、とても綺麗な島でしたよ(^^)



レース自体は、初日のクリテリウムから始まり、途中豪雨によるレース中断や、危ないステージがたくさんあって、とてもサバイバルでした。違う意味でね。



毎日秒差の争いで、スプリントポイントも頑張って取りに行かなければならなくて。



僕が総合に絡む走りが出来るレースは山があって、集団が小さく絞られるレース。でも今回は毎日大集団のスプリント。

海南島は山があるけれど、大きな山には道が通っていなく、レースで大きな山形現れることが無かったんです。

だから、第3ステージの登り切って15キロ下ってゴールの日や、少ないチャンスを確実に掴んでいく必要がありました。



そして、本来ならゴール前に登りのあるはずの第5ステージが雨で通れなく、道をショートカット。山を通る道が無くなり、毎日オールフラットの日々が続くことになって、僕が掴むべきチャンスが少しずつ無くなってしまいました。



そんななか、スプリントポイントを、チームメイトのアシストのおかげでとることができ、たった3秒のボーナスタイムが、18位から5位にジャンプアップさせました。



そこからはなんのミスもなく進んでたんだけど、第8ステージの序盤、僕ら集団は豪雨に見舞われ、誰がアタックしたのかナンバーを確認出来ず、チームワークが乱れ、総合に関係する2人を含む5人の逃げを許してしまった。



結果総合を8位におとしてしまいました。



そしてこの日はこの他にも、ステージ優勝したはずのケニーが20秒ペナルティーをもらい、優勝が幻になってしまった。

僕たちスキルシマノは、ラスト40キロから牽引を初め、ラスト15キロからは僕も牽引に加わり、ラスト5キロで逃げをすべて吸収、そしてヶニーのステージ優勝と完璧なチームワークだった。



でもゴール後にペナルティー20秒と伝えられ、僕らは苛立ちを隠しきれず、中国のコミッセールを大きく批判したんです。



そのペナルティーの対象になった事として、パンク後、車の後ろに付いて集団に復帰したというもの。



それはヨーロッパのクラシックレースだってペナルティーなんか取られない行為だよ。

ケニー自身が優勝をしてから告げるというやり方に対して僕らは許せなかった。もしペナルティーをもらうなら、ヶニーが集団復帰したラスト10キロの地点で伝えるべき事。もしくは、車について復帰しようとしているときに伝えるべき事だと僕は思う。

コミッセールいわく、スキルシマノ監督のルディーに対して、注意を促したと言っているが、ルディーや、ヶニー自身はそんな注意を受けていない。



そういうこともあり、この第8ステージが行われた日は本当に信じられない1日でした。



そして絶対勝つと宣言した最終日。



おなじみのスプリントポイント争いで、僕は4着通過。7着通過、どちらとも獲得することは出来なかった。

そこからは、2人の選手が先行する形で最後の山岳ポイントに突入。



僕らスキルシマノも集団コントロールに加わり、ヶニーが山を楽に越えられることを考えて、タイム差を2分前後に抑えて走った。

そして最後は何の危なげも無くヶニーが優勝。

同時に僕の総合8位も確定した。



今回のレースは、理不尽な対応もあり、不愉快な思いもしたけど、結果を見れば、チームでステージ優勝4回、個人総合8位、チーム総合3位、アジア人総合3位、ポイント賞総合2位というとても満足のいく結果が得られました。



僕自身も、総合トップテンを守らなければいけないという緊張感を最後まで切らすことなく、走れたことに対しても満足してますし、スプリント争いでの総合トップ10入りは、また違ったレース展開にも対応できるという手応えも掴みました。



次はジャパンカップにナショナルチームとして参加となりますが、今回走るメンバーに出来るだけ良いアドバイスをして、一丸となって頑張れればと思います。

僕自身は今までで一番の結果を目指して走ります。

コンディションは今までで一番なんじゃないかと僕は思います。



いつも応援して下さる皆さん、日本最大のレースジャパンカップを、思いっきり楽しみましょう!



当日は会えること楽しみにしています。





ではまた!