このあたりは山口昌夫の「中心と周縁」理論である程度説明がつきそうだが、少し違うのは、そこに世代交代という事象があることである。


 若き日に夢中になった文化を大人になっても愛好し続ける、という生き方をする層が多勢を占めたがゆえの現象であって、これは実は普遍的な現象ではない。

 団塊世代以降の、つまりは戦後日本生まれの先頭世代から始まる「チルドレンカルチャーのサブカルチャー化」なのである。

 

 これは極めて日本的な現象といっていい。いや戦後日本的といった方が正確か。